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原発付近の海底セシウムをセメントで覆う [震災後の放射能漏れ問題]

原発事故を気にして心を病み静養中の私を叩き起こしたのは東電のニュースだった。記事を書かねば。でも手短かに終わらせないと、せっかく落ち着いてきた心がまた苦しみだす。

原発事故のせいで、福島第一原発近くの海底にある泥や砂は高濃度の放射能まみれになっている。そりゃそうだ。私が覚えているだけでも、水素爆発で舞いあがった放射能の沈殿、知らないうちに漏れて海に流れ出ていた高濃度放射能入りの水、その他にも、冷却のために使った大量の水(低濃度放射能含む)を仕方なく海に流した事もあった。誰が考えても原発近くの海底は放射能まみれなのは間違いない。あるネット記事では、最大160万ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されているという。さて、この海底の放射能が舞いあがって拡散するのを防ごうと、東電はセメントや粘土で覆う工事を行なおうとしている。この覆いは50年くらいもつという。セシウム137の半減期は30年で、半減したからって無くなったわけじゃないから、50年は必要か。とにかく様子を見よう。あるネット記事によると、現在、放射能が周りの海へ拡散するのを防ぐために、シルトフェンスという水中カーテンで囲っているという。このシルトフェンスとは、海上のフロート(浮き)からカーテンを垂らし、下に重りを付けて水流に吹かれないようにしたものらしい。つまり海底の砂が自由に流動するのは防ぐが、完全にシャットアウトするものではない。自然現象や船の航行の影響で少しずつ砂が流れ出しても不思議ではないが、その流れ出す砂は恐怖のセシウム入りだ。それで今回のセメント作戦となった。このセメントと粘土はシルトフェンスによる囲いの内側、原発の取水口周辺に敷かれ、その範囲は約80m沖まで、幅は(連続していないが)合計で約900mだという。工事はきょう22日に開始、工事期間は約4か月を見込んでいる。

執筆を休みます [震災後の放射能漏れ問題]

震災後の放射能漏れ問題について事故直後から書いてきたが、残念ながら記事執筆を控えなければならなくなった。なぜかというと、この問題について毎日ニュースを気にして一生懸命メモし論じるうちに、不安が大きくなり、自分の心身の健康状態に影響を及ぼし始めたからだ。

原発事故関係のニュースは私の最後の記事より後にもあった。最近も、福島第一原発二号炉で温度計のひとつが非常に高い値を示し、それが温度計の故障だろうと言われて不安を残しながら話が終わってしまったり、岩手から静岡へ瓦礫が運ばれ試験的に焼却されたりした。しかし私は自分の健康のために、あえてこの問題を考えないように生活しなければならなくなった。

ひとつ言える事は、最近の原発事故関連のニュースは、まったく新しい何かというのでなく、以前から話題になっていた事柄が今度はこういう形で話題になったという類だと思う。上の二例もそうだし、今朝のラジオでも魚から放射線が検出されなかったという話が耳に入った。これもそうだ。その意味では、私がここで記事執筆を中断しても、この大事な放射能記録の大勢に影響はないだろう。

人生補完計画 カセットテープ音声のデジタル化保存(7) [人生補完計画]

少し前に、ヘッドまわりのクリーニングに台所用中性洗剤を使う場合の事を「後日書く」と書いておきながらまだ何も書いていないと思うので、今日はそれを書いてしまおう。

まだレコードとかカセットテープとかが音楽再生・録音の標準だった頃には、いろんな噂が流れた。たとえばレコードをベルベット製のクリーナーで拭く前に静電気防止等の目的でレコードスプレーをかけたものだが、あのスプレーを繰り返しレコードに拭きかけているとノイズが増えるとか。ではどうすれば良いかと聞くと、その答えはなんと、水道の蛇口から水を細く出して、その下でレコードを洗うというのだ。そうすれば静電気は水に放電してなくなり、スプレーのようによくわからん内容物がレコード表面に付着する事もないからノイズが増える事もないと。私は一度、これを試してみた。そうしたら、真ん中の曲名が印刷してある紙は濡らしたくないから洗う時は苦労するし、何よりも乾かすのが大変。乾かしている間に埃が付くんじゃないかと気にする始末。

さて今度はカセットデッキのヘッドまわりのクリーニングだ。乾式のクリーニングカセットよりも液と綿棒を使ったほうがいいというのは定説だが、そのクリーニング液にも噂が流れた。よくある製品の場合、あの液は金属部品用の赤い液とゴム部品用の緑色の液に分かれている。つまりどちらも色が付いている。あの色の成分は、長く使用するうちに部品に付着すると。まあその、厳密にはこれは正しいとも思う。今回ネット通販で入手した製品も、キャップを回して取ったら、その中にある栓の縁に沿って赤い色がしっかり付いていた。という事は、液を蒸発させたら後には赤い色が残るという事だ。ただし、それが音に影響するのかというのは別問題で、気にする事もないというのが結論かもしれない。とにかくその色を付けないためか、代替案として誰かが言った。台所用中性洗剤を使う方法があると。

ここから先は、話を聞いた私が試した結果の話だ。

まず、この洗剤を使う方法は、私は基本的にピンチローラーだけに試している。水を使うので、金属部品がひょっとして酸化したり、万一どこか電流の流れるコードをショートさせたりする事があってはならない。ピンチローラーは金属部品に比べて汚れやすく、それゆえクリーニング液も気が付けばゴム部品用の緑の液だけを多く使って無くなっていたりして、そんな時に私はこの方法を使う。

台所用中性洗剤は必ず「薄い」水溶液にする。濃い洗剤液は後で拭き取る時に困る。ピンチローラーを拭くだけだから、ちょびっと作ればよい。作った薄い洗剤液を何かの小皿か小鉢に入れる。別の小皿にただの水を入れる。綿棒を用意するのは、クリーニングキットを使う場合と同じ。

さて、ピンチローラーのクリーニングを始める。綿棒に洗剤液を付けるが、この時綿棒を液に浸してたっぷり吸わせてはいけない。綿棒の先を液に付けてちょっと吸わせる程度にする。(そのあんばいは、言葉には出来ないので、次の説明を参考にどの程度吸わせるのが適切か考えてほしい。)なぜなら、その綿棒でピンチローラーをこするさいに、液が多く付いていると染み出てピンチローラーが必要以上に液だらけになってしまう。この液は洗剤液なのだ。後で拭き取る予定の液なのだ。それも考えなくてはいけない。で、綿棒でピンチローラーの掃除をする。

それから、別の綿棒(棒の両端に綿が付いているなら反対側)に水を付けるが、これもたっぷり吸わせてはいけない。なぜかって?あなたは、ピンチローラーから雫が垂れて、カセットデッキの内側に水たまりが出来るのを好むか?好まないだろう?そういうわけで水も洗剤液同様ちょっと吸わせる程度にする。この綿棒でピンチローラーに付いている洗剤液を拭き取る。

クリーニングキットの緑の塗料がごくわずかにピンチローラーに残っても構わないのと同じく、洗剤液が「洗剤の分子ひとつ残らず」拭き取られる必要はない。この洗剤液は初めから「薄い」し、水を含ませた綿棒で拭き取るだけでなく、この後さらにもうひと手間かけるので大丈夫だ。

そのひと手間とは、もちろん、乾いた綿棒で水分を拭き取る事だ。これは必要だと思う。「電気機器であるカセットデッキ内からすみやかに水分を取り除く」という意味でも。結果的に綿棒の使用量は、クリーニングキットを使う場合よりもひとつ多い。

後は、目視で乾いたように見えてもまだ水分は残っていると思われるので、自然乾燥にいましばらく時間をかける。ピンチローラーはくるくる回してみると、まだ乾いていない部分が見えてくる事があるので気を付けて観察する。

人生補完計画 カセットテープ音声のデジタル化保存(6) [人生補完計画]

今回は、今までに行ったり気づいたりしたデジタル化の手順をメモしておく。以下の手順はいわば私にとっての「完璧版」で、これをその通りに実行すると完璧な反面、いちいち手順が面倒くさい部分もある。実際の作業ではその場に応じて適宜手順を簡略化する事も念頭において書いている。

*** 機材とソフトを用意する ***

ライン入力があり、ハードディスクの空き容量が十分にある(たとえば私の場合150GB以上)PC
カセットデッキ(ライン出力必須、必要に応じてBIAS/EQ設定、ノイズリダクション、ピッチコントロール)
接続コード(出力側デッキ/入力側PCのジャックに対応したプラグを持つもの)
ヘッドクリーニングキット
モニターに使用するヘッドホンまたはスピーカー
PCでライン入力をwavファイルにするためのソフトウェア(mp3で出力するソフトもある)

説明
カセットデッキのBIAS/EQ設定は、多くの場合ノーマルテープ、クロムテープ、メタルテープという形でデッキが自動的に認識する。古い機種ではマニュアル(手動)設定の場合もあった。ノイズリダクションは、カセットテープ録音時に使用したならば、それと同じノイズリダクションが再生用カセットデッキに必要。ピッチコントロールは、カセットに録音した機材のテープ走行スピードが規格と比べて明らかに違っていた場合にのみ必要。
ヘッドクリーニングキットは乾式のクリーニングカセットでなく、必ずクリーニング液+綿棒等の商品を選ぶ。なぜならクリーニングカセットではヘッドの汚れは取れてもピンチローラーの汚れは取れない。それにクリーニングカセットは、いわば目の細かい紙やすりでヘッドをこすっているようなものだから、精神衛生上も良くない。
モニターに安いイヤホンや安っぽいスピーカーを使用すると、ちゃんとしたスピーカーやヘッドホンに比べて中高音ばかりが聞こえるので、ピッチコントロールを調節する必要がある場合に音を聞き誤るかもしれない。昔から、音の入口と出口はもっとも音の質に影響するといわれ、この場合は入口がデッキのヘッドまわり、出口はモニターに使うヘッドホンまたはスピーカーになる。だからヘッドに汚れが付着していないかこまめにチェックするのと正しいモニター機器を選ぶのは大事だ。
あとヘッド消磁機というものがある。これは、カセットデッキを長く使ううちにヘッドが磁化して音が悪くなるので、そのさいに使うものだ。しかし使い方を誤ると逆に強く磁化させてしまう場合もあり、むやみに使うものではない。

*** セッティングと準備 ***

カセットデッキのライン出力とPCのライン入力を接続コードでつなぐ。
カセットデッキに任意のカセットを入れ再生、PCのライン入力の音がPCから聞こえるか確認。聞こえなければライン入力を音声出力するレベルが0になっている可能性が高く、コントロールパネルで設定を探して音量を上げる。
ライン入力をwavファイルにするためのソフトウェアをインストールする。
ソフトの使い方はインターネットで検索すると出ているので確認する。
ソフトに作業フォルダとwavの出力フォルダの設定があれば、十分な空き容量がありデータの高速転送ができるハードディスク内に設定する。私はUSB接続の外付けHDDは避けた。付属の高速化ソフトを入れてないので。最終的にwavを保存するのは2TBの外付けHDDだとしても、デジタル化時はPC内蔵HDDで作業する。
wavを書き出すHDDにデフラグを実行する。デフラグ前にスキャンディスクを実行するかどうかは、HDDの容量にもよる。(大容量HDDだと、数日間HDDが動きっぱなしになる可能性もある。)

*** デジタル化作業 ***

当該カセットの当該面において、録音レベルとテープ再生スピードをチェックする。カセットの内容から見当をつけて早送りし、音の大きそうな場所を複数個所再生、そのさいPCの録音ソフトのピークレベルが高すぎないか、低すぎないかチェック、同時に音のピッチもチェックする。ピッチは、ただ聞いて違和感がないか調べるだけでは不十分。音楽ならば、YouTube等で同じ曲を見つけて聞き比べる必要がある。
テープの途中でノイズリダクションのON/OFFがある場合は、カセットデッキのカウンターでその場所の値をメモしておく。
録音レベル、テープスピード、ノイズリダクションON/OFFの場所が決定したらテープを巻き戻す。

この時点で確認。
ヘッド、キャプスタン、ピンチローラーは汚れていないか。汚れていればクリーニング。ヘッドの軽い汚れなら乾いた綿棒で拭き取るだけでも。
カセットデッキのノイズリダクションのスイッチを正しく設定。

PC側ソフト録音開始、デッキ側再生開始。以後はカセットの片面の再生が終わるまで基本的に放っておき、自分は体を伸ばして凝りをほぐしたり家事を済ませたりする。しかしテープの途中でノイズリダクションのON/OFFがある場合はデッキのカウンターを気にしてスタンバイし、その場所に来たら絶妙のタイミングでデッキのスイッチを切り替える。

テープ片面の再生が終わったら、PC側ソフト録音停止、デッキ側再生終了。ふつうカセットデッキは放っておいてもテープの終わりまで来たら走行が止まるが、なにしろ昔の古いテープゆえ、物によっては負荷をかけるとテープが切れたり外れたりしかねない。だから手動で停止。

この時点で確認。
カセットデッキのノイズリダクションのスイッチを必ず一度OFFにする。次のカセットで確認を忘れて再生してしまうかもしれないから。
PCの録音ソフトでピークレベルを確認。最初にレベルを決めた時は数か所のチェックだったので、さらに大きな音があってピークレベルが大きすぎる場合もある。その場合はやり直し。

人生補完計画 カセットテープ音声のデジタル化保存(5) [人生補完計画]

今回の記事は、もちろんカセットテープ音声のデジタル化をしようとして直面した問題についてだが、デジタル化そのものでなくパソコン周辺の話となる。

今日は、起きて朝食をとってから外付けハードディスクのスキャンを始めた。出来たwavはいずれこちらのHDDに移すつもりなので、エラーがないかどうかチェックしておくつもりだった。数百GBの内臓HDDでも昼までかかったので、2TBのHDDだと果たして寝るまでに終わるだろうか、などと悠長に考えていた。この安易な考えがそもそも間違っていた。PCの電源は点けっぱなしでスキャンディスクをさせ、モニターの電源だけ節電のために切り、それからいろいろ仕事を済ませ、昼になり昼食をとり部屋に戻ってPCのモニターの電源を入れた。すると、進行状況を示す緑色の横線がまだ左端の所ちょびっとではないか。この調子だと1日で終わるとは思えない。それでもせっかく始めたからと、しばらくはPCで他の作業も並行して行っていた。ついでにインターネットで検索したら、3日くらいはかかるだろうという書き込みが見つかった。悩みつつ2時間が過ぎ、再度考えた。3日間PCの電源を入れっぱなしにする事は構わない。問題は、その間ずっと外付けHDDはフル稼働しっぱなしだという事だ。これを、エラーチェックをするための大事な稼働と見るか、それともHDDの駆動部を無駄に稼働させて寿命を短くする行為と見るか。悩んだ。3日間、72時間あるいはそれ以上の連続フル稼働は厳しい。悩んだ末に、15万個のファイルを処理した所で処理をキャンセルした。まだファイルのチェックの最中だ。それが終わって今度はそれよりはるかに長くかかるセクターのチェックに入る。キャンセルして正解だったかもしれない。キャンセルしてもしばらくはHDDのアクセスが続いたが、後処理をしているのだろうと考えて放っておいた。そのうちにアクセスは終わった。大容量HDDの時代、スキャンディスクは果たして今後実用的といえるのだろうか。

とにかく、今日は上記の件のせいでカセットテープのデジタル化ができなかった。今日の記事は、大容量HDDのスキャンについての報告としておく。そのスキャンの最中に、今までのデジタル化の手順をまとめたので、明日はそれを載せる。

人生補完計画 カセットテープ音声のデジタル化保存(4) [人生補完計画]

毎日記事が絶えないほど色々面倒な事があるとは、最後にして最大の人生補完計画にふさわしいとも言える。

テープスピードの異なる2巻を後回しにしつつ、19番目のカセットまでデジタル化が進んだ。もちろん音をモニターしつつ進めたが、とくに違和感は感じなかった。15巻目の時ちょっと声が低いかなと思ったが、その後は気になる事もなく19巻目に。ところがここでまた声が低いと感じた。たまたま歌謡曲が録音されていたので、YouTubeから同じ曲を見つけて再生してみたら、デジタル化した音声が明らかに低い。それではと15巻目もYouTubeで同じ曲を探して再生したらこれも低い。まさかと思い1巻目から調べ直してみたら、ネット上に比較できる音声がない巻は調べようがないが、それ以外ではピッチの低すぎるデジタル化データがとても多い事がわかった。「聞いた感じで違和感がない」では駄目で、可能な範囲でYouTube等から比較の対象となる音を探して比べるべきだった。最初のほうの巻に有名な歌謡曲でなくドラマ等が多く入っていたために、「調べてもきっとわからないだろうから、聞いた感じでピッチを決めよう」と、ふと思ってしまったのが間違いだった。あと、最初のほうはヘッドホンでなくイヤホンで聞いていたのも、正確な音声をチェックできなかった要因かもしれない。こうして、これまでデジタル化してきた約15巻をこれからデジタル化し直す事になった。なかなか先へ進めない。

ひとつのテープの片面に複数の機械で録音した形跡がある。一部の曲だけスピードが違う事がある。自分のこだわりの程度に応じて、テープの複数個所で音を調べてからピッチを決めると良いかもしれない。

先日注文したヘッドクリーニングキットの発送は遅れている。困った。仕方がないので昔やった方法、台所用中性洗剤を使う方法を試した。それについては後日書こう。

良い事、仕事が進んだ事もある。作業を体系だてて行うために、カセット全巻のデータを一覧にすることにした。エクセルで表を作り、それに打ち込み始めた。セルの背景を色分けすることで、処理完了のカセットと未処理のカセットを見分けられるようにした。あと、本当は一番最初にするべき事だったが、ハードディスクをスキャンし、デフラグを実行した。

今まで行ってきたデジタル化の多く、そしてそれに費やした多くの時間が無駄になった事で、私はようやく目が覚めた。今までは、3月までに作業を終わらせてしまおうと焦っていた。なぜなら私は仕事柄、3月までは暇、それ以後は忙しくなるからだ。そしてそのまま、じめじめとした梅雨に突入、さらに蒸し暑くて体が汗だらけになる夏が来る。私の体が汗だらけになるのは構わない。問題は、大事なカセットテープに汗が付いたり、梅雨にはカビが生えたりしないかという心配のほうだ。今の寒い季節がいちばん作業に適している。だから作業を急ぎ、焦っていた。でもその結果、家事をおろそかにしたり、部屋に閉じこもって引きこもり的状態になったり、家族とのコミュニケーションをないがしろにしたり、自分の体に無理を強いたり、たくさんの良くない事をした。それでも作業が早く終わってくれれば、それまでの間の辛抱だと思っていたが、結局ほとんど全部無駄になり、最初からやり直しに近い形になった。それで目が覚めた。今後は、作業は1日少しずつにしよう。そして、じめじめした梅雨も、汗だらけの夏も作業をしよう。そうして1年かけてゆっくり行うことにしよう。家事もちゃんとやろう。家族とのコミュニケーションも大事にしよう。自分の体も大事にしよう。そして、1日少しずつゆっくり作業をするのだから、カセットテープの1巻1巻も大事にしよう。ゆっくりと時間をかけて、適切なテープ走行スピードをテープの複数個所でチェックしてしっかり確認してからデジタル化しよう。

人生補完計画 カセットテープ音声のデジタル化保存(3) [人生補完計画]

前回、前々回と書いたテープ走行スピードの件は、デジタル化を進めるうちにいったん楽になった。つまり、ある時期に録音したカセットはたいていステレオ用カセットデッキで録音したので、その分のカセットをデジタル化する間は同じ走行スピードで良い。それでいい気になってデジタル化を進めていたら、突然ピッチが全然違うカセットに出くわした。道のりは長い。

さて、新しく気にする必要が出てきたのがドルビー・ノイズリダクションだ。ラジカセで録音していた時期にはそんな物は関係なかったが、ステレオ用カセットデッキで録音した物は時としてドルビーNRが入っている。これを読むほどの方なら、ドルビーNRが何かを説明するまでもないだろう。BとCがあり、多くのデッキにはBが付いていた。BはNRの度合いが少なく、その分NRなしで再生しても違和感が少ない。またNRなしで再生したほうが高音の冴える再生音になるので、個人的には当時わざとNRなしで再生したものだった。デジタル化して保存するにあたり、初めは、NR入りで録音したものはNR入りで保存するつもりだった。しかし調べたところNR入りの録音はさほど多くなかったので、NR入り部分だけをNRなし再生でも保存することにした。ドルビーNRはカセットデッキの使い始めこそ実験的に使用したが、そのうちに、ドルビーNRをもたないラジカセでは再生音質が変わるという互換性の問題、また、NRを入れると音がおとなしくなり、結局再生時にNRを切って高音が豊かな再生を楽しんだという理由から、ドルビーNR不要の意見に傾いた。それで、ヒスノイズを気にする一部の録音だけNRを入れた。なお、ネット検索してみたがPC用のWAV等の音にドルビーNRをかけるソフトというのは見つからなかった。

録音時にNRが入っていたかどうかを自動的に検知する仕組みはテープにもデッキにもないので、NR入りで録音した曲はインデックスの紙にそう書いてある。子供の頃の事ゆえ、NRなしのつもりがデッキのスイッチが入っていたり、インデックスの紙に書き忘れたりした事もあるかもしれないが、それはご愛敬という事でデジタル化にさいしてはインデックスの記述通りとする。

テープの片面すべてがNR入りならば楽だが、実際には一部の録音にだけNRが入っている場合がある。こういう時はテープをあらかじめ聞いておき、NRなし/NR入りの継ぎ目がどこかを知り、その部分で再生機のカウンターを0にし、もしもさらにNR入り/NRなしの継ぎ目があるならそこのカウンター数値をメモし、テープを冒頭まで巻き戻してデジタル化を始める。カウンターが0に近づいたら私がスタンバイし、当該の継ぎ目でNRのスイッチを切り替える。子供の頃の録音やダビングはこういうタイミングと手先の動きによる、ある意味アクロバティックな編集ばかりしていた。アナログ時代とはそんなものだ。懐かしい。

ここでまた問題発生。NR入りのテープを見つけて再生機のNRスイッチを入れるのは忘れないが、デジタル化の後NRスイッチを切るのを忘れる。そのまま次のカセットを再生してしまう。どうも音がおとなしいとは思ったが、なにしろ古い録音でラジカセで録音したかもしれず、それで高音が出ないのだろうと思った。NRスイッチの切り忘れに気づいたのはそのまた次のカセットを扱っている最中だった。これで、カセット2つ分のデジタル化に使った時間が無駄になった。やり直しだ。さらには、それより前のNR入りテープの時からずっとNRスイッチが入ったままだったんじゃないかと疑心暗鬼になった。NRスイッチは使ったっら必ず切る。次のカセットを再生する前に必ずNRスイッチを確認する。これを徹底しなければならない。

人生補完計画 カセットテープ音声のデジタル化保存(2) [人生補完計画]

この手の作業が滞りなく順調に進むとは思っていなかったが、やはり思ったとおりに色々な問題が起きた。

テープの走行スピードは、結局カセットテープひとつひとつについてチェックが必要だった。初代ラジカセで録音したもの、ステレオ用カセットデッキで録音したもの、ラジカセで一度録音したテープをカセットデッキで再生してラジカセでダビング録音したもの、ラジカセで再生してカセットデッキでダビング録音したもの、次代ラジカセで録音したものなど、可能性は多数ある。いちいちチェックして、違和感があればピッチを調整するしかない。

テープの最初に人の声が入っていればピッチのずれに気づくのは比較的簡単だが、音楽だと気づきにくい。それでそのまま再生してデジタル化し、最後に人の声が入っていて初めてテープ走行スピードが変だと気づく事もある。その結果、90分テープならば90分、60分テープならば60分のデジタル化作業が無駄になる。作業は遅々として進まない。

お気楽な選択肢として、デジタル化してからデジタル処理としてピッチを変更するという手もある。これならばカセット再生時のテープ走行スピードを気にする必要なくどんどんデジタル化できるだろうが、しかし、デジタル処理のピッチ調整で変更されるのは文字通りピッチだけだ。一方カセットテープ再生機のピッチコントロールは実際にはテープ走行スピードの調整なので、喋りや演奏のスピードにも影響する。そもそもテープ走行スピードの誤差を修正するのが目的だから、可能な限り再生機のピッチコントロールを使いたい。

PC用ソフトの中にはピッチだけでなく再生時間の伸縮もこなすものがある。これはテープ走行スピードの調整という目的に近いが、ピッチ調整と再生時間調整は連動せず、個別に設定しなければならない。テープ走行スピードの調整をシミュレートするにはどのようにしたら良いかが不明だ。カセットテープ再生機のピッチコントロールならば、つまみを回すだけでピッチと再生時間は的確に連動して変わる。

以上がテープ走行スピードの話だが、さらに追い討ちをかけて、巻き戻し終了時の衝撃でテープに問題が生じる。まだ6巻しか扱っていないというのに、リーダーテープとの接合部から切れたのが1件、リールからテープが抜けたのが1件。普通に抜けただけならば簡単に修理できるが、中を開けてみたらリールにテープを留めるためのプラスチックの爪が割れていた。他の不要なカセットから爪を取り出して付ければ良いが、もはやそんな不要なカセットが家にあるわけがない。現在の生活に無用のカセットテープというメディアを十年二十年と捨てずにとっておくはずがない。困ったが、仕方がないのでテープ幅に切ったセロハンテープで仮に留めた。巻き戻し終了時の衝撃などには耐えられないから、あと1回限りの再生用だ。その1回の再生でデジタル化する。

まだある。ヘッドクリーニングキットを買っておくのを忘れた。古いカセットテープを再生すると、まずピンチローラーという名のゴム部品から汚れてくる。さらにキャプスタン、ヘッドという金属部品にも汚れが付着する。これを掃除するにはクリーニング液と綿棒が必要だ。TEAC等の、まだカセットテープレコーダーを発売しているメーカーがクリーニングキットも売っている。

こんな調子で作業は先が長いので、デジタル化済みの音声を紹介するだけの余裕は今はまだない。気長に待ってほしい。まずはデジタル化の作業を進めないと。

人生補完計画 カセットテープ音声のデジタル化保存(1) [人生補完計画]

今まで何種類もの「人生補完計画」をしてきたが、大昔のカセットテープ音声のデジタル化保存は実は一番最初に思いついたものであり、最終目的でもあった。

私にとってカセットテープは、子供の時に最初のラジカセを親に買ってもらってから、大きくなって自分でVHSビデオデッキを買った時までの間、テレビやラジオを録音して楽しんだ物だ。テレビやラジオの番組を初めて自分で保存できたメディアだ。もちろんテレビの場合、残念ながら保存できたのは音だけだった。

子供は好奇心旺盛なので、カセットテープもラジカセも私は改造する事があった。その結果、時としてカセットテープは本来の強度や走行性を失って動きにくくなる事もあった。そういう改造をしなくても、古いテープは時として透明のリーダーテープとの接合部から切れたり、リールとの接合部が外れたりした。外れたテープは修理が楽だが、切れたテープは細心の注意を払ってつなげなければならないし、素人の手による接合だから、つなげた部分からまた切れやすい。だから古いカセットテープは必ずしも将来にわたり再生可能とは言い難い。

それに加えてカセットテープが巷でもはや過去のものとなっており、その意味でも別のメディアに保存し直すほうがいい。

私がカセットテープ音声のデジタル化保存を考え始めたのは何年も前だ。その後遅々として進まぬ内にも、生産中止になる前にカセットテープ再生機を買っておく等の最低限必要な事は済ませておいた。そして重い腰を上げてPCとの接続コードを買い、いざ始めようとした時にあの東日本大震災が起きた。それで計画は中断、以後私は放射能の心配ばかりする毎日を送った。震災から1年が経とうとする今、中断していた計画を再開させたという訳だ。

今日は、実に色々な事をした。まず、天袋の奥に入っているカセットテープを取り出すために、午前中一杯かけて天袋の中の物を掃除機をかけながら取り出し、その奥からカセットテープ収納ケースを取り出し、その他の物をまた天袋に戻した。午後はPCとカセットテープ再生機をコードで接続し、録音のためのソフトをインターネットで検索して選びダウンロードし、試しに録音してみた。初めは録音時にライン入力からの音が聞けなかったが、これはコントロールパネルをああでもないこうでもないといじっているうちにライン入力の音声出力レベルが0になっているのを見つけて問題解決した。

しかしここからがまた一苦労だった。カセットテープレコーダーのテープ走行スピードは規格で決められていたが、実際には製品により誤差があった。私の最初のラジカセのテープ走行スピードは標準に近かったが、その後買ったステレオ用カセットデッキのテープ走行スピードは誤差が大きく、標準よりも明らかに遅かった。比較的精度の高い周波数制御のモーターを使っていたのに、その肝心の調整を工場でうまく行っていなかったらしい。それに気づいたのはもうずいぶん録音をしてしまった後だった。その後で走行スピードを調整すると、今まで録音したテープはみな再生がおかしくなってしまう。そこで私はそのままにした。つまり私の場合、ステレオ用カセットデッキで録音したカセットテープは他の再生機で再生すると多少早送りぎみの聞こえ方になってしまう。そこで今回カセットテープ再生機での再生時にあらかじめ聞いてみて、音のピッチがおかしくないかチェックし、おかしければピッチコントロールで修正するという面倒な事をしなければならない。

ピッチコントロールは、一部のカセットテープ再生機に付いているテープ走行スピード調節つまみだ。私の場合、この調節つまみが必要不可欠だ。

苦労はそれだけではない。先ほども書いたが、カセットテープによっては巻き戻し終了時の衝撃でテープが切れてしまう事もある。そうしたら小型ドライバー(ねじ回し)でカセットを分解し、昔取った杵柄でテープをつなぐ。これが意外とうまく行くから、子供の頃に身につけた技は馬鹿にできない。

こうして、私の人生補完計画の中で最大にして最終のものが始まった。そのうちに音声の一部を紹介したいが、今日の記事はここまでにしよう。

確定申告、おもに配当所得について [手記さまざま]

今年も確定申告の季節となり、昨年も一昨年も色々悩み調べた事を今年もまた悩み調べた。学習能力がないと言われるとその通りだが、毎年調べると去年よりは今年のほうがまた少し理解度が深まるのも事実。私はこれからもこうしてコツコツやって行くつもりだ。自分が所得税の確定申告を書くにさいして毎年気になっている事とその調査結果を書いたものだが、参考にしていただければ幸いだ。


*** 申告用紙をどれにするか ***

確定申告書にはAとB、さらに「第三表」、付表等(黄色い紙)がある。Bは一般用。Aは申告する所得が次のものに限られる場合に使用可。
給与所得
公的年金等
その他の雑所得
配当所得(総合課税とし、申告分離課税や確定申告不要制度を選択しない場合)
一時所得

株式の譲渡に係る申告をする場合(源泉徴収で済ませず申告する場合)は必ず分離課税となり、これがある場合は申告書Bの他に「申告書第三表(分離課税用)」と、普通はさらに黄色い紙が必要。この黄色い紙は複数種類あり、申告の種類によりどれが必要かが決まる。

譲渡損失の損益通算をしない場合は、「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」だけが必要。損益通算をする場合は、それに加えて「所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」も必要。ただし「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」のほうは、ただひとつの特定口座(源泉徴収)のみを利用している場合には「特定口座年間取引報告書」の添付をもって「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」の添付に代えることができる。


*** 配当所得の扱いをどうするか(1) 3つの選択肢 ***

配当所得については3つ(4つ?)の選択肢から選択することになる。

1.総合課税として申告するのは、申告することにより源泉徴収済みの税金が一部戻ってくる場合。(配当控除)(ただしこれについては下の「配当所得の扱いをどうするか(3)」まで読む必要がある。)

2.申告分離課税として申告するのは、上場株式等の譲渡損失の金額と損益通算する必要がある(株等の売買で損をしたのでその分を少しでも取り戻したい)場合。損益通算により損の一部を取り戻せるが、配当控除のほうは受けられない。

3.確定申告不要制度を選択した場合は、配当所得について何の申告をする手間もない反面、申告による一切のメリットも得られない。

(4.株式の配当が特定口座(源泉徴収)の扱いになっている場合は、株式の譲渡損失と自動的に損益通算されるという。)

配当所得についての私の過去の考察は
http://blueclouds.blog.so-net.ne.jp/2011-02-06
にある。

たとえば私の場合は、株の譲渡損失はないので1.または3.となる。もしも3.確定申告不要制度を選択すると、私は非常勤講師という仕事上給与が少額なせいで「収入金額等」から算出される「所得金額」が「所得から差し引かれる金額」を下回り、「課税される所得金額」および「税額」が0になる。それで「源泉徴収税額」がそのまま「還付される税金」となる。では配当所得を1.総合課税として申告したらどうかというと、「収入金額等」に配当金が加算された結果、「所得金額」が「所得から差し引かれる金額」を上回り、「課税される所得金額」およびそれに対する「税額」が生じる。しかし同時に「配当控除」も生じ、これを「税額」から差し引くと「差引所得税額」は0になる。その結果、やはり「源泉徴収税額」がそのまま「還付される税金」となる。では1.を選択しても2.を選択しても同じかというとそうではない。1.を選んだ場合は「源泉徴収税額」に配当金の所得税分7パーセント(平成23年度の場合)が加算されているので、そのぶんだけ多く還付される。

私の場合は、総合課税として申告した配当金の「配当金計算書」を添付書類としなければならないが、(申告分離課税がないので)確定申告に使わなかった「特定口座年間取引報告書」は添付不要。


*** 配当所得の扱いをどうするか(2) 住民税の事も考えなければならない ***

ところが、税務署が配布している印刷物に、配当を総合課税として申告した場合、住民税は10パーセントとの記述がある。もしそうなら、所得税分が全額還付されても、確定申告不要制度を選択した場合(所得税7+住民税3=10パーセント)と変わらないのではないか?

そこでネット検索してみた。住民税のほうにも配当控除があり、その率は2.8パーセントだという。そこで住民税10-控除2.8=控除後の住民税7.2パーセントだという。それゆえに、もしも所得税のほうで控除の結果税がかからないならば、所得税と合わせて10パーセント取られる(確定申告不要制度を選択した)場合よりもわずかに有利だという。ただしこの情報は裏を取ってはいない。


*** 配当所得の扱いをどうするか(3) 国民健康保険の事も考えなければならない ***

配当を申告すると、国民健康保険等の算出基礎となる合計所得に算入される。つまり、国民健康保険料が増える。確定申告不要制度を選択すれば、税2.8パーセント分が還付されないが、国民健康保険料は増えない。これに似た経験は私もした事がある。あれは株を始めた時だった。株式の譲渡益に対する納税を源泉徴収のまま済ませるか、申告分離課税として自分で申告するか。証券会社の私の担当になっていた人に聞いたら、結果はどちらも同じだと言われた。そこで、なんでも勉強したい私はあえて申告分離課税にして税の仕組みを勉強しようとした。翌年、国民健康保険の請求額がものすごい事になっていた。私にとって正規の定収入は非常勤講師の少ない収入、株式の譲渡益は定収入が少ないゆえにそれを上回る額になっていたが、所詮これは日本や世界がまだ景気が良かったリーマンショック以前の、その年がそうだったにすぎない。株取引の結果は1年先が闇というのは言うまでもない。ところが国民健康保険の額は、私が次年度もそんな収入があるかのような請求になっていた。だから私はこの件には神経質になる。

国民健康保険料は市区町村間で差があるそうだ。私のいる自治体での国民健康保険料の計算式は見つかった。算定の元になる「被保険者総所得金額」は、前年度の確定申告書の「所得金額 合計」欄だ。(確か、申告分離課税がある場合にはそちらの所得も合算される。)平成23年度の国民健康保険料は平成22年分の所得税の確定申告書から算出される。この23年度の計算方法を用いて、私の24年度の国民健康保険料を試算してみる事にした。これを、配当を総合課税として申告した場合と確定申告不要制度を選択した場合で算出し比較した。その結果、確定申告不要制度を選択した場合と比べて、配当を総合課税として申告した場合の国民健康保険料の増分(つまり損する分)は、配当控除により減税される分(つまり得する分)の3倍以上だった。これでもしも、社会保険料控除としての国民健康保険料が増分なしでも十分な額ならば、上記の(損する分)から(得する分)を差し引いた残りは実に意味のない損という事か。


*** あとがき ***

所得税の確定申告だけを見れば申告するほうが得するように見える場合も、実際には住民税と国民健康保険まで調べたほうがいいという事か。税を還付してもらうつもりで下手に申告すると、それが増税となって返ってくる事もある。私の頭に次の一句が浮かんだ。

お上には 知られぬ事が 何よりだ
(合法的な範囲でね 脱税は後で自分の首を絞める)

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