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intermezzo [ここは地獄の3丁目]

私がまた住居内覧の事を言ったものだから、親が翌日には早速外出して人と会い資料を手に入れてきた。
私は今の家が好きで離れたくなく、そういう自分を何とか納得させようと時間をかけて頑張っているので、親のいそいそとした行動はゾッとする。
親が言うには、私が考えている少し離れた団地には今物件がなく、前回前々回の内覧の団地でまた物件が出たので、手に入れてきた資料はそれだという。
私はその資料を見た。平面図を見ると、前回の物件とほぼ同じ構造だ。私はここの設計のコンセプトが自分にどうにも合わないと感じる。南側に大きなリビング兼ダイニングがあり、ダイニングだからキッチンとは別室ながら実質的に仕切りがなく、広々としてイイダロウという声が聞こえてきそうだ。しかしそれこそが私には受け入れられない。私は長年親と暮らしてきて生活スタイルの違いを痛感している。私は子供の頃に大事なレコードをカビの巣にして以来、カビを恐れている。だからカビの餌になりそうな煮物の湯気や炊飯の蒸気が家中に漂うとゾッとする。親はそれには無頓着だ。部屋に置いた石油ストーブの上に煮物の鍋を載せる。私は自分のこだわりのために親の行動を規制することはできない。私にできるのは自分の部屋を密閉して守る事だ。つまり密閉性こそが大事だ。私が言う密閉性は、ヨーロッパでは別段特別な事ではない。私がヨーロッパでホームステイした時は、一つ一つの部屋にドアがついて閉められるのは当たり前だった。日本では、その当たり前を得るのが大変だ。
とにかく、私はその団地以外の物件を見てみたい。仮に私のこだわりが日本の団地では無理難題だとしても、それはいくつもの異なる団地を知って初めて認識できる事だ。私は他の団地を知る必要がある。