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エデンの東を見た [  レコード(補完計画)]

子供の頃の私は名作映画を鑑賞するような頭をもっていなかった。それなのに、子供の頃にたまたま流行った映画や、当時名作と言われていた映画のテーマ曲が何となく好きになると、子供の私は親にレコードを買ってもらった。それで私の部屋には映画音楽集の2枚組レコードが4つもある。お察しのとおりオリジナルサウンドトラックではない。

いい歳になった今の私もいまだに映画を見る目はまったく養えていない。ただ細々と、昔親に買ってもらったレコードに入っている映画がテレビで放送されると、今さらながらに見てみる。

子供の頃に興味があった映画だから、4つのレコードの中でいちばん好んで聴いたのは、ラブロマンスではなくSF・ホラー・アクション物の特集だ。エクソシスト(チューブラー・ベルズ)などが入っている。その中に「栄光への脱出」という映画があった。映画自体はまったく知らなかったが、音楽は昔から聴いたことのある曲だった。映画のタイトルもすごいし、きっとすごい映画なのだろうと思っていた。それが最近スカパーで放送されたので見てみた。かなり長い映画で大作なのだけれども、なんだかユダヤ人がとりわけ善人に描かれている気がして、ネット検索してみた。そうしたらこの映画への不満を書いたレビューが見つかった。私は、映画音楽が有名でも映画そのものが音楽に匹敵するほど褒められるとは限らないという事例を知った。

同じスカパーのチャンネルで、他にも私のレコードにある映画を放送した。「エデンの東」というのがあった。私はこの題名をどこかで聞いたことがあるだけで、何も知らず興味もなかった。「栄光への脱出」とは違って期待せずに見たのだが、こっちは気に入った。父親に愛されようとするのに、することなすこと裏目に出て悲しむ息子を演じるジェームズ・ディーンがすごくいい。このキャルという人物は、作中では悪(ワル)だと言われるが、私はそうは思わない。私よりもずっとましな人間だ。人の情愛をもっているじゃないか。彼の悪さは反抗期の子供のようなもので、根っからの悪人ではない。心根はとても優しい。

今日の記事は私の日記のようになってしまい、人様の参考になるような部分がなくて、すまない。すまないついでに、この「エデンの東」を含むレコードのジャケットから一部を出させてほしい。色の付いている映画が、今までに私が見た映画だ。
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私にとっては古すぎて「想い出」ではない映画をこれだけ見たのだから、もうそろそろ道楽もほどほどにして、おしまいにすべきだとは思う。でも、できれは「昼下りの情事」(オードリー・ヘップバーン)や「鉄道員」あたりは知っておきたい。「汚れなき悪戯」は以前にスカパーで放送したが、他に見たい番組がなかったから視聴契約できなかった。ちょっと悔やまれる。

午後のロードショー、たまにでいいから昔懐かしいのをやってくれ [  レコード(補完計画)]

私が「人生補完計画」と名付けた作業は、ブログに記事が出ない時も進んでいる。たとえばテレビ東京の「午後のロードショー」。ごくたまに、本当にごくたまにだけれども、私が若い頃や子供の頃の映画をやってくれる。先日は「ジョーズ」があった。当時は、サメのことを英語でジョーズというと勘違いする子供がよくいた。

「午後のロードショー」のサメ映画というと、頭が3つあるサメとか、進撃の巨人もどきと共演するサメとか、そっち系がまず頭に浮かぶ。でも今回は「元祖サメ映画」をやってくれた。

世知辛い世の中で数十年を生きるうちに、本当ならば私はジョーズなんか忘れ去っているはずだった。ところが昔親に買ってもらった映画音楽全集レコードが自室にあり、現在そのレコードに収録されている映画を求めている。

「午後のロードショー」では、以前にエクソシストもやってくれた。

何か月も待ってそのうちにという形だが、待っていると何かやってくれるのが私にとっての「午後のロードショー」だ。

今日はジョーズ放送を記念して、私のレコードからジョーズを出したい。ただし上記の映画音楽全集レコードだから、オリジナルサウンドトラックではない。どっかの楽団がそれに似せて演奏するという、よくあるパターンだ。


もしもブログの容量が足りなくなったらmp3を削除しなければならないが、しばらくは置いておきたい。

レコードを洗うとどうなるか(その2) [  レコード(補完計画)]

前回の続きです。

子供の時に手に入れたレコードというと、怪獣関係が多かったです。その中に、買った時からノイズがひどかったレコードが2つあります。今回のレコード洗いのメインは、もちろんその2枚です。

ウルトラマン/ウルトラセブン/キャプテンウルトラ/ガメラマーチ

私がもっているレコードでとくにブツブツノイズがひどいのはB面の最初、つまりキャプテンウルトラです。洗う前を聞いてください。前回と同じく、権利者に配慮して歌い始めの「つ」までで終わります。

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では、洗った後を聞いてください。ノイズはもう気になりません。

tu2.mp3

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さあ、最悪ブツブツノイズレコードの登場です。テイチク版帰ってきたウルトラマン。茶色いカビが一面に生えていたのが、これです。1年前にこのレコードのカビを見た時にはすぐに台所へ行って洗いたかったけれども、一緒に住んでいる家人への配慮でそれができず、ティッシュでこすりまくってカビを取らなければなりませんでした。ではまず、ティッシュでこすっただけの状態を聞いてください。もう言わなくてもおわかりでしょうが、「き」までで終わります。

ki1.mp3

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では、今回洗った後を聞いてください。

ki2.mp3

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曲が始まるまではノイズが小さく聞こえますが、曲が始まるとノイズは気にならなくなります。まるで別のレコードのようです。

そういうわけで私が試した範囲での結果は、自分なりに大事にしてきたレコードは、洗えばブツブツノイズがとても小さくなりました。セコハンのレコードはノイズが取れませんでした。私個人はノイズの多いレコードを洗ってみることをお勧めしますが、レコードは一度傷がついたり変形したりすると元に戻りませんから、ご自分の大事なレコードをよく観察し、よく考えて洗う方法を決めてください。
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レコードを洗うとどうなるか(その1) [  レコード(補完計画)]

やっと元気が出たので、記事を書き始めます。今回洗ったレコードのうち、今日は最初に洗って試した2枚について報告します。

私は、何か気に入った作業をする時は、つい一番気に入ったものから先にやりたいという衝動にかられます。でもこれは間違いです。最初は未経験状態ですから、どんな失敗をするかわかりませんし、後から「より良い方法」に気づくこともあります。だから正しいやり方は、「作業の最初にはいちばんどうでもいいものを扱う」です。

そんなわけで、最初の1枚はセコハンレコードです。林寛子シングル「私がブルーにそまるとき」。売られていた状態は、レコードが入っていた紙袋もなく、歌詞カードもなく、シングルレコード本体がビニルに入って売られているという、最低最悪状態でした。中身もそれにふさわしく、盤の表面に浅い擦り傷が無数にあります。

それでは、洗う前の状態を聞いてもらいましょう。ブツブツノイズいっぱいの状態とはいえレコード音声なので、権利者に配慮して最初の部分だけを出します。林寛子が歌い始めると最初の「わ」で終わります。

wa1.mp3

目で見るとわかりやすいので、SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

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さて、これを洗ったらどうなったか。私は洗剤を使って洗うのは初めてだったので、とくにこの最初の1枚は慎重に丁寧に洗いました。その結果がこれです。

wa2.mp3

SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

wa2.jpg

あなたの気持ちはわかります。あなたはきっと、「レコードを洗ったらこんなにノイズが取れた」という結果を期待して聞いていらっしゃる。で、聞き比べたらたいして変わらない。でも私は、たとえ好結果が出なかったケースでもご報告しようと思っています。そうすれば、いつでも好結果が出るわけじゃないということも伝えられるでしょう。1枚目は擦り傷が無数にあるセコハンレコードなので、私も結果に期待はしていませんでした。

さて、私は2枚目にとりかかりました。2枚目は、ビング・クロスビーのWhite Christmasです。私が子供の時に父が買ってきてくれました。洗う前の状態を聞いてください。ビング・クロスビーが歌い始めると最初のI'mで終わります。

I'm1.mp3

SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

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あなたはきっと「長年の間にレコードの音溝に埃が入ってノイズが出たんだな」と思うでしょうが、私にとってこのレコードの音は最初からこうです。時々ブツブツ、ブツブツと鳴るこのシングルレコードを毎年クリスマスイブになると聞いて、家族でささやかなクリスマスパーティーをしたものでした。

さて、これを洗ったらどうなったか。今度のレコードはセコハンではありません。

I'm2.mp3

SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

I'm2.jpg

私は、こんなにノイズのないホワイトクリスマス(このレコード)を聞いたのは生まれて初めてです。

今回の記事はここまでです。
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レコードを洗う(2) [  レコード(補完計画)]

レコードを洗って再デジタル化する作業には2日かけるつもりだったが、ギリギリ1日で済んだ。その代わりに私は頑張りすぎてくたびれ果ててしまった。だから今日はPC前に座らず、安楽椅子に座ってスマホで書ける記事を書きたい。再デジタル化の結果は、私がもうちょっと元気になってからUPする予定だ。

私がレコードをどんな風に洗ったかは、まったくの我流なので人様の参考にならないだろうが、今回は洗剤を使ったことを記録しておかなければならない。一年前、盤面一面のカビをティッシュでぬぐいスプレーをかけクリーナーでこすったレコードだ。水でちょいと流す程度では生ぬるい。洗剤を使うほかは、1年前と同じだ。水気を取るためのハンカチを盤1枚につき1枚用意する。それを激しく振るって細かい塵を落としておく。台所の流しの横に小鉢を出し、それに台所用洗剤を少し入れ、水で薄める。あとで洗剤が落ちないのは嫌なので、かなり薄い洗剤液にする。レコードを1枚片手に持ち台所の流しへ行き、もう一方の手の指に洗剤液をつけ、盤面の3分の1ないし4分の1を溝に沿ってこする。ブツブツノイズは盤の縁に多いので、縁の部分を忘れずにこする。蛇口から水を細く出し、盤面の洗剤液が付いた部分を洗い流す。そのさい盤を横にしていると水がレーベルにかかりやすいので、立てて持つ。さっき洗剤が付いた指も洗う。盤面の水が付いた部分をハンカチで押さえ、水気を取る。なぜこの時点で水気を取るかというと、水が付いたまま盤を別の向きに傾けると水が垂れてレーベルを濡らしてしまうから。同じ手順で盤面の残りの部分も順次洗い、裏面も洗う。裏面を洗った時の洗剤液が裏面の裏側、つまり表面の縁に付くことがあるので、表面の縁に軽く水をかける。洗い終わったレコードにはまだ水が付いているのでハンカチでその部分を拭く。この頃にはもうハンカチは全体が湿っているので、次に洗うレコードには使えない。レコードを片手に持ち台所を去る。作業部屋に湿気を持ち込まないために、作業部屋にはまだ入らない。別の部屋でレコードを持ったまま、ある程度乾くまで数分間待つ。日光が窓越しに射し込んでいる部屋があれば、日光に盤をかざすと乾きが早い。

注意:有難いコメントをいただいた。レコード盤を日光にかざすのは避けたほうがいいと。
私はレコード盤の水分がなかなか蒸発しないのにイライラして、その時隣の部屋に日光が射し込むのが見えて、「そうだ!水分を早く蒸発させる方法があった!」と発見をした気になっていた。ところが、直射日光、とくに夏場のひどい日差しではレコード盤が曲がってしまうかもしれない。私自身は子供のころからレコードをいじっていて、熱に弱いのはわかっており、盤が暖かくなりそうだったら心配して日に当てるのをやめるだろう。でも、この記事を読んだ方がこの記事を100%信用して、直射日光に当てるかもしれない。人様に向けて発信する記事は、「自分がどうだった」だけでなく、「もし人様が同じようにしたならどうなるか」まで気を配らなければいけない。
コメントをくださった方には心から感謝している。

それから作業部屋に入る。作業部屋に入る段階で、目に見える水は全部蒸発している。あとは音溝に入った見えない水分を取る。作業部屋は閉め切っているので室温が高く、残りの湿気が蒸発しやすい。(もちろん作業を行うのは天気の良い乾燥した日とする。)ベルベットのクリーナーで盤を拭く。盤はすでに湿っているので、湿式クリーナーも乾式として使う。盤をターンテーブルに置き、回転数の微調整をし、PCのSoundEngine Freeで録音の準備をしている間が最後の盤面乾燥時間となる。

上記の我流方法で気になるのは、洗剤液を付けてこする時に指を使うことだ。ベルベットの布でもあれば良かったが、私は持っていない。クリーナーを洗剤液に浸してしまったら後が大変そうだし。

ブツブツノイズではなく、針飛びするソノシートが1枚ある。それは針飛び直前の部分が音溝に沿ってすごく破損しているのを確認し、修復は諦めた。
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レコードを洗う [  レコード(補完計画)]

昨日は沢山のことをした。デジタル化してPCに入れたレコード音声のうちシングル盤を聞き、ブツブツノイズが多いのはどれかをチェックした。レコードプレーヤーには埃よけのシートが被せてあり、そのシートに埃が付いていたので、作業前に動かして埃が舞わないように拭いた。フォノイコライザーを出してきた。配線を確認し、フォノイコライザーの出力を新しいPCに接続してSoundEngine Freeの録音設定をした。部屋の中央にテーブルを置き、その上にシングル盤の収納箱を置いた。そして今朝、忘れていた最後の作業、引き出しからレコードクリーナーとレコードスプレーを出した。これで、レコードを洗って音声を再デジタル化する準備が整ったはずだ。

レコードプレーヤーを修理してもらってからちょうど1年が経った。1年前に全部のレコード音声をデジタル化したが、何枚かのレコードはブツブツノイズがひどかった。

1年前に作業した時、再生してとくにブツブツノイズがひどいレコードはカビだらけだった。本当ならばレコードを洗わなければいけない所だったが、その時は家人を気にして台所へ洗いに行けなかった。それで仕方なくティッシュでこすってカビを落とし、スプレーとクリーナーで仕上げをして再生したら、ノイズが少なくなった。それでもブツブツノイズはかなり残っており、洗わなかったのが心残りだった。

今回はそのレコードを含めて6枚くらいのシングル盤を再デジタル化する。シングル6枚をただ再生するだけならばたいした時間はかからないが、いちいち洗ってから乾かす必要がある。2日かかるだろう。

今回の記事は、レコードを洗って再デジタル化する記事の第1回のつもりだ。
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大昔の学研 雪女 さるじぞう から [  レコード(補完計画)]

今回は、大昔の学研のソノシートから画像と音を少しUPします。興味をもつ方はとても少ないと思います。なぜなら、特定の年に特定の年齢だった人だけがこのソノシートを買ったので。

でも私は、これもまたブログ記事の良い所だと感じています。もしもみんなが同じように、多くの人が知っている物だけを出していたら、それ以外のとてもたくさんの物は時代の流れに埋もれて消え去ってしまいます。でも実際には人の思いは様々なので、たとえ少数の人しか知らない物でもブログで記事になり、それを知っている少数の人に届きます。そういうチャンスは私にはとても有難いので、私もそういうチャンスを作りたい。

そんなわけで、今回の記事はアクセス件数はどうでも良いのです。

ソノシートの片面には「雪女」、その裏には「さるじぞう」が入っています。私個人にとっては雪女の話が印象的でしたが、今回調べてみたらこれは小泉八雲の怪談らしいです。テキストそのものは他の方が担当していますが、大筋は小泉八雲の雪女です。となると、これはあまりにも有名で、記事を見に来てくださった方には新鮮味がありません。

いっぽう「さるじぞう」のほうをネット検索してみると、これは事情がちょっとだけ違いました。ネット上にたくさんある「さるじぞう」は、どれもプロットは同じですが、ストーリーの細かい所が違います。それが私には魅力的でした。色々なストーリーの「さるじぞう」を知るのが楽しくなりました。そこで、ネット上にもうひとつ、ストーリーがちょっと違う「さるじぞう」を出したいと思いました。

これを聞く方はレコードやソノシートをご存じだとは思いますが、念のために書いておきます。レコード、とくにソノシートは、CDと違ってブツブツという不快な音が当たり前に聞こえます。

こういう昔話では語り口が重要ですが、「さるじぞう」の語りは小沢栄太郎氏が担当しています。
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とっぴんぱらりのぷぅ

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レコード音声のデジタル化 個人的記録 (14)(終) [  レコード(補完計画)]

レコード音声のデジタル化が終わった。人生は、一方では予想通りに行かないことが多く、しかしまた他方では、それでも何とか切り抜けてゆけるものだ。

私は前回の記事で「次回の作業が終わったらきっと報告する」と書いたのに、今まで何も記事が書けなかった。では作業にてこずっていたのかというとそうではない。

私は前回の記事で、まとめて作業せずに少しずつ無理なくやると書いたにもかかわらず、実際にはシングルレコードの残りを1日、天袋に上がっていた2級扱いのレコードを1日の計2日で終わらせることになった。私は記事の読者のみなさんに嘘をつくつもりなどもちろんなかった。無理なく少しずつやるつもりだったんだが、人生は予想通りには行かなかった。

さて、ちょうど作業を終えてレコードを仕舞い込んだ後で、ブログ記事に有難いコメントをいただき、針飛びの原因になっている傷はおそらく修復可能だと教わった。仕舞い込んだばかりのレコードをまた出して修復しようか、私は一晩思案した。翌朝、天気予報では晴れのはずだったのに、雨が降って雷まで鳴った。それで諦めがついた。前に書いたが私がレコードを扱うと家人がイライラを募らせるので、今回のレコード作業はここまでとし、いつの日か改めてゆっくりと傷の修復をしてみよう。

それからクリーナーやスプレーを仕舞い込み、レコードプレーヤーを掃除し、今までデジタル化作業を優先したせいで滞っていた色々な仕事や家事を片付けるうちに、こんなに何日も経ってしまった。

前回の記事の最後に、次回こそ「何か人々に喜んでもらえる画像が出せたらいいなあ」と書いた。でも流行歌のシングルレコードはどれもみなネット上にすでに画像があり、私の出る幕がなかった。レアな盤ではなく変な盤でよければ、ひとつ出せる。

布施明。いや、布施明が変なのではないぞ。私がもっている布施明のレコードが、変なのだ。ひとり芝居のB面。レーベルを貼る位置がずれている。このレコードをターンテーブルに載せて回すと、レーベルがまるでフラフープみたいに回るのでちょっと楽しい。
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今回出してきた私のレコードの中で、不名誉なる「カビ大賞」に輝いたのは、どのレコードだろう。岩井小百合は洗ったら取れたから、これは今思えば軽症だった。そうそう、盤面全体にうっすらとカビらしきものが付いていたレコードがある。前に写真を出した「帰ってきたウルトラマン」。歌ってるのがオリジナルの人じゃないから「帰ってきた偽ウルトラマン」というべきか。でもザラブ星人が帰ってきたわけじゃないぞ。カビがひどいだけでなくブツブツノイズもひどかった。この盤はカビが生える前からノイズがひどかった記憶がある。写真は前に出したから、音声を少し出そう。例の、「ウルトラマーーーン」伸ばしすぎの音声だ。オリジナルの歌をよく覚えている人なら聞けばすぐに気づくはず。伸ばした声が、ほんらい間奏のはずの演奏にまでかかっている。オリジナルでは声は間奏の直前で終わるんだ。1番はブツブツノイズがあまりに不快な状態なので出さないほうが良いと思う。聴いてくれる方を不快にさせちゃ意味がない。ブツブツノイズが少しましになってきた3番を出したい。デジタル化終了記念だからLameのVBR最高ビットレート。ブツブツノイズ偽ウルトラマンにはちょっともったいないかも。


でも不名誉なる「カビ大賞」は帰ってきたウルトラマンではない。大賞に輝いたものは、天袋から下ろしてきた2級扱いレコードの中にあった。日本では知られていない海外の変なレコードだ。アシュ・ラ・テンペルのSeven Up。クラウトロックという、変ちくりんで妙ちくりんなジャンルのレコードだ。ウィキペディアによると、

「1973年の3rd『Seven Up』は、LSDのグル(伝道師)、ティモシー・リアリー博士が参加したアルバムである。録音の際には仲間のミュージシャンがスタジオに7、8人もつめかけ、LSD入りのセブン・アップを飲みながらセッションを行ったという。」

それはつまり、この記事を書いている現代の言葉に翻訳すると「アブナいドラッグの師匠を招待して全員アブナいドラッグを摂取しながら作った作品です。」と言うことか。当時はそういう風潮だったらしい。私が好んで聴いたタンジェリン・ドリームも事情は同じだ。当時の国内盤レコードに入っていたライナーノーツでは、時代のせいだろうか、LSDが麻薬だとは書かれていなかった。子供だった私は大好きなタンジェリンがLSDを使って曲を創造したと読んで、自分もLSDというものが欲しいと思った。でもどこを探してもLSDは売っていなかった。なぜだろう、と当時は思った。実はそれは当たり前だった。当時私は長距離通学していたので東京の某繁華街へも行こうと思えば行けただろうが、私はガキだったのでそんな気はなく、ただひたすら自宅と東京の学校を往復する日々だった。その通り道にあるものといえば、スーパーマーケットと文房具屋。これでLSDが買えるはずがない。それに気づいたのは、かなりオジサンになってからだった。一度タンジェリンのことを忘れ、就職して仕事に情熱を燃やし、その後で昔のタンジェリンを何かのきっかけで思い起こし、その時事情を初めて察した。それで私がアブナいドラッグを買いに某繁華街へ走ったかって?いや。もう私にとってLSDは意味がなかった。私は自分の子供の時の感性のすばらしさを評価していた。それが大人になり、しだいに周囲のものに何も感じなくなるにつれて、自分は死んだと思ったものだ。感性が死んだ後でLSDが手に入ったとして、その先に何がある。もう何もない。一番大事なのは感性だった。LSDは子供の頃のあの感性を増幅するものだ。私はそのつもりでいた。感性そのものが死んだら、もうLSDに意味はない。

ところでっ!今は、このレコードがアブナいのはLSDのせいじゃない。カビのせいだ。このレコードをジャケットから出そうとしたが、今回色々なことを体験してきた私だから、レコードを出す前にジャケットの口をちょっと開いて臭いを嗅いでみた。そうしたら、ジャケット内からものすごく「カビ酸っぱい」臭いが漂ってきた!私は本能的にこのレコードをこれ以上触っちゃいけないと感じた。もしもこれ以上触れば、レコード音声デジタル化をしている自室がカビ酸っぱい臭いで充満する。そこで私はそのSeven Upをそーっと自室から運び去り、後でゴミ袋に入れた。今回のレコードデジタル化で処分対象になった唯一のレコードだ。ちなみに、このレコードだけが異常にカビ酸っぱい臭いがしたのは、これが中古レコード(しかも輸入盤)だからかもしれない。新品として買ったならば、それからの自分の管理が盤の状態を決定する。しかし中古だと、以前にどういう扱いをされてきたかはわからない。

Seven Upのジャケット写真はネット上にいっぱいあるから省略しよう。

結局私のもっているステレオもレコードも満身創痍だった。仮にネットオークションに出しても買い手は絶対に現れない。プレーヤーは修理に出して動くようになったが、ダストカバーには子供の頃に付けた傷が2つある。金属部分の一部には錆が出ている。レコードも、子供の頃に付けた傷がいくつもあるレコードが少なくない。ジャケットのシミやカビの被害はほとんどのレコードにみられる。でもこれは私の大事な思い出の品だ。ネットオークションに出すなどありえない。他人には価値がなくても、私にだけはとても価値がある。
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プレーヤーが動作不良を起こしていると知った時、私は修理に出すべきか新しいプレーヤーを買うべきかと考えた。そのことは以前に記事にした記憶がある。性能や使いやすさ本位で考えるなら新しい機器を買うことになる。数十年前の骨董品を修理してどこまでの性能が出るかは未知数だったし、使いやすさならば今どきUSBでじかにPCにつなげるプレーヤーがあり、それどころか演奏するだけでmp3になるプレーヤーすらあるらしい。でも結局私は修理する道を選んだ。私個人にとってはそれが正解だった。なぜならデジタル化作業を進めるうちに、私は自分が求めていたのが単なる曲のPCへの保存ではなく、大事な思い出の品との再会だと認識したからだ。

そもそも私にとって今回の作業は、じつは自称「自室地図」作成の一部だった。「自室地図」とは何か。自分の部屋にある物でも、意外と人は把握していない。「絶対にあれは持っている」と思っていたものが現存しなかったり、数十年忘れていたものがひょっこり出てきたりする。そこで、まるで地図を作るかのように自室を隅から隅まで確認し、どこに何があるかをPCに打ち込む。これで、自分が持っているもの、持っていないものがはっきりし、PCを見れば探し物がどこにあるかがすぐわかる。不要なものを捨てて部屋をスッキリさせることもできる。私は去年からずっとこの「自室地図」を作り続け、レコード関係は最後の大仕事だと思っていた。これはちょっと大変そうだったから、正直尻込みしていた。それが、プレーヤーの動作不良発見、修理、保証期間3ヶ月という事情ですぐにその「大仕事」を始めることになり、無事に終えることができた。思えば有難いことだ。
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レコード音声のデジタル化 個人的記録 (13) [  レコード(補完計画)]

ついに12月に入った。天気予報では、明日から冬将軍襲来だそうだ。レコードを扱うにも、朝の早いうちはまだ寒すぎて適さないだろう。レコード針の調子も私の体調にも、どちらにも適さない。お昼前からはふつう家人と共に過ごす時間があるのでレコード作業を終えなければならない。そうなると、作業に使える時間はかなり短くなる。お昼を過ぎてから再開することもあるが、うちは日照の関係もあり、昼を過ぎて午後3時ごろにはもうかなり冷える。家人に頼みこんで昼過ぎまでぶっ通しで作業させてもらうことも考えなければならない。

とはいえ、私はこの時期を待っていたという一面もある。なぜなら、ここ数日雨が降っては曇り時々晴れ、また雨が降りという感じで、湿度が高めのままだった。冬将軍到来後は寒くはなるが、乾燥する。

さて、前回の記事の後、作業がどうなったかというと、シングルレコードは回転が速い。いや、ターンテーブル上の回転の話でなく、作業の回転が速いという意味だ。LPは、一度針を落としたら30分くらいは時間がある。その間にジャケットのデジカメ写真を撮っても、時間はすごく余る。もしもジャケットにシミやカビがあったら演奏時間を利用して掃除するが、それでちょうど時間が有効に使えるという感じだった。ところがシングルは、ひとつ前のレコードにクリーナーをかけて仕舞い込み、現在のレコードの表紙の写真を撮っているうちにもう演奏が終わってしまう。演奏中にトイレに立つ時間もない。だから、LPの時とは比べものにならない忙しさで、そして比べものにならない速さで作業が進む。

あと推定22枚の予定。もしも今までのように朝7時すぎに開始し、家人にあらかじめ頼んで昼過ぎまでやらせてもらえば、1回の作業で終わる量だ。しかし冬将軍到来。朝7時台はとても寒いだろう。

そういうわけで、いくつかの不安材料はあるが、それらすべての不安が的中するわけではない。たとえば以前に不安材料だった隣家の外壁塗装は、意外なことにまったく臭ってこない。だから、できれば人生を楽しむ方向で、せっかく出してきたレコードを懐かしみつつ作業をしたいものだ。

考えが合っているか、正しいかは知らないが、私は歯医者と株からそれぞれひとつずつ、今回の作業の指針を得た。まず歯医者。歯根治療をするには何度も歯医者に通わなければならないが、私の行きつけの歯医者が人気があるらしく、なかなか私の順番が回ってこなかった。次の治療は1ヶ月後、ということもあった。最初のうち、私は気が気でなかった。治療の途中で放っておかれて1ヶ月?それって大丈夫なのか?でもとにかく半年くらいかけてクラウンをかぶせるに至った。私はそれを通して、何か作業をする時のひとつの方法を学んだ気がする。世の中にはまとまったことを1回でやってしまいたい、やってしまおうという方法もあるが、その一方で、現在できることをできる分だけやり、その時点で作業を中断、完全保存し、次に作業できる時が来るのを待つという方法もある。次に株。私は当初、自分に鞭打つという意味で、1ヶ月にいくらという目標を掲げ、それを目指して毎日頑張った。しかし株価の変動は1ヶ月単位で行なわれるわけがなく、私が月末になったので仕方なく上がりきらないうちに売ったら翌月になってドンと上がった。そこで私は1ヶ月単位の目標をやめ、上がるのをひたすら待つことにした。まるでアリジゴクのように、自分は動かずにアリが来るのをいつまでも、いつまでも、待ち続ける。そしてアリが来た時にはしっかりつかまえる。これを言葉で言うのは簡単だが、実際には辛抱ができないこともあり大変だ。1ヶ月はおろか2ヶ月目になっても株価が上がらない(または下がらない)。これはもう、動いたほうがいいんじゃないか。さんざん悩んだ末に決心して動くと、その直後に株価がドンと変動するという皮肉が実際にあった。だから今回の作業でも、「冬が来た。寒くなる。早く終わらせなければ」という焦りは本当はきっといけない。辛抱ができなくなって動いた結果は、きっと満足がゆかない。

これで、私が今回書きたかったことは全部だ。実は私は、前回のデジタル化分の中から何かレコードの画像が出せないかと考えた。まずはアリスの冬の稲妻から考えた。この曲は私の歳の人間には超有名な曲だから、表紙の画像はネット上に出回っているとわかっていた。でもレコード自体の写真までは出ていないだろうと思い、ネット検索してみたら、あった。それも、私のようなデジカメ写真ではなくスキャナでデジタル化したらしいきれいな画像だった。これは、私の出る幕がないと思った。私がもっているシングルレコードが何かというと、子供時代の怪獣ものの時期が過ぎると、その後は流行歌。当時の流行歌はそれが有名だったものならば、もうネット上に画像がある。でもまだ推定22枚残っているので、その中に何かレアなものがあるかもしれない。私としては、どうせなら不安材料のことばかり考えずに、残り22枚の中に何があるだろうか、どんな昔のレコードとの再会が待っているだろうかとドキドキしながら過ごしたいものだ。次回の作業が終わったらきっとまた報告する。その時には何か人々に喜んでもらえる画像が出せたらいいなあと思っている。

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レコード音声のデジタル化 個人的記録 (12) [  レコード(補完計画)]

シングルレコードのデジタル化を開始した。これまでにデジタル化したLPは塵ひとつない状態で内袋に入っていたが、シングルは今のところ、クリーナーで拭くと静電気で細かい塵が盤の一箇所に寄り集まって取れないものが多い。中にはそうでないものもあったが、それは少数だった。乾式クリーナーでは手に負えず、湿式クリーナーを出してきて拭いたがそれでも寄り集まった塵はきれいに取れるものではなかった。LPが昔の水被害・黴被害の後に必死になってきれいにして密封したレコードならば、シングルは大昔の子供時代に扱っていたままの姿といった所か。シングルレコードというのがLPのような内袋に入っておらず紙袋に入っていることもひょっとすると塵の原因のひとつかもしれない。今日はおもにとりわけ古いレコードを扱ったので、次回以降に比較的新しいレコードを出してくれば事情は違うかもしれない。とにかく作業を続ける。

以前のブログ記事で怪獣えかきうたを誰かUPしてくれないかと書いた。今回その怪獣えかきうたの一部だけが出て来た。でもピグモンもジャミラもなかった。しかも、最初の所に傷があって針飛びする。針圧を上げてみてもプレーヤーのヘッドシェルの横にそっと指を添えてみても、どうしても針飛びする。やっぱり誰か、UPしてください・・・。
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明日のために今日はもう寝なければならないので、デジカメ写真をいくつか出しておしまいにしたい。もしも同じレコードを昔もっていた人がいたらちょっとだけ懐かしんでいただきたい。

あまり沢山は出せないので、ちょっとだけよ。
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サンダーサンダー
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サンダーサンダー
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サンダーマスク
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これは残念ながらちょっと嘘っぽい帰ってきたウルトラマン。歌がね、テイチク児童合唱団だって。
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怪獣音頭って本当に主題歌だったの?もしそうならちょっとショック・・・
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テイチク児童合唱団の歌はね、帰ってきたぞ、帰ってきたぞ、ウールトーラーマーーーーーーーーンと伸ばすんだ。子供心に、それ伸ばしすぎと思ったのを覚えている。
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そういえば子供の頃友達が言っていたんだけど、ある(たぶんレコードの)マジンガーZの歌は最後をマジンガーぜえぇぇぇぇぇぇっと!!と叫ぶんだって。なんか聞いてみたくなったな。

でも今日はもう寝る時間。明日が早いから。おやすみなさい。

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