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午後のロードショー、たまにでいいから昔懐かしいのをやってくれ [  レコード(補完計画)]

私が「人生補完計画」と名付けた作業は、ブログに記事が出ない時も進んでいる。たとえばテレビ東京の「午後のロードショー」。ごくたまに、本当にごくたまにだけれども、私が若い頃や子供の頃の映画をやってくれる。先日は「ジョーズ」があった。当時は、サメのことを英語でジョーズというと勘違いする子供がよくいた。

「午後のロードショー」のサメ映画というと、頭が3つあるサメとか、進撃の巨人もどきと共演するサメとか、そっち系がまず頭に浮かぶ。でも今回は「元祖サメ映画」をやってくれた。

世知辛い世の中で数十年を生きるうちに、本当ならば私はジョーズなんか忘れ去っているはずだった。ところが昔親に買ってもらった映画音楽全集レコードが自室にあり、現在そのレコードに収録されている映画を求めている。

「午後のロードショー」では、以前にエクソシストもやってくれた。

何か月も待ってそのうちにという形だが、待っていると何かやってくれるのが私にとっての「午後のロードショー」だ。

今日はジョーズ放送を記念して、私のレコードからジョーズを出したい。ただし上記の映画音楽全集レコードだから、オリジナルサウンドトラックではない。どっかの楽団がそれに似せて演奏するという、よくあるパターンだ。


もしもブログの容量が足りなくなったらmp3を削除しなければならないが、しばらくは置いておきたい。

レコードを洗うとどうなるか(その2) [  レコード(補完計画)]

前回の続きです。

子供の時に手に入れたレコードというと、怪獣関係が多かったです。その中に、買った時からノイズがひどかったレコードが2つあります。今回のレコード洗いのメインは、もちろんその2枚です。

ウルトラマン/ウルトラセブン/キャプテンウルトラ/ガメラマーチ

私がもっているレコードでとくにブツブツノイズがひどいのはB面の最初、つまりキャプテンウルトラです。洗う前を聞いてください。前回と同じく、権利者に配慮して歌い始めの「つ」までで終わります。

tu1.mp3

tu1.jpg

では、洗った後を聞いてください。ノイズはもう気になりません。

tu2.mp3

tu2.jpg

さあ、最悪ブツブツノイズレコードの登場です。テイチク版帰ってきたウルトラマン。茶色いカビが一面に生えていたのが、これです。1年前にこのレコードのカビを見た時にはすぐに台所へ行って洗いたかったけれども、一緒に住んでいる家人への配慮でそれができず、ティッシュでこすりまくってカビを取らなければなりませんでした。ではまず、ティッシュでこすっただけの状態を聞いてください。もう言わなくてもおわかりでしょうが、「き」までで終わります。

ki1.mp3

ki1.jpg

では、今回洗った後を聞いてください。

ki2.mp3

ki2.jpg

曲が始まるまではノイズが小さく聞こえますが、曲が始まるとノイズは気にならなくなります。まるで別のレコードのようです。

そういうわけで私が試した範囲での結果は、自分なりに大事にしてきたレコードは、洗えばブツブツノイズがとても小さくなりました。セコハンのレコードはノイズが取れませんでした。私個人はノイズの多いレコードを洗ってみることをお勧めしますが、レコードは一度傷がついたり変形したりすると元に戻りませんから、ご自分の大事なレコードをよく観察し、よく考えて洗う方法を決めてください。
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レコードを洗うとどうなるか(その1) [  レコード(補完計画)]

やっと元気が出たので、記事を書き始めます。今回洗ったレコードのうち、今日は最初に洗って試した2枚について報告します。

私は、何か気に入った作業をする時は、つい一番気に入ったものから先にやりたいという衝動にかられます。でもこれは間違いです。最初は未経験状態ですから、どんな失敗をするかわかりませんし、後から「より良い方法」に気づくこともあります。だから正しいやり方は、「作業の最初にはいちばんどうでもいいものを扱う」です。

そんなわけで、最初の1枚はセコハンレコードです。林寛子シングル「私がブルーにそまるとき」。売られていた状態は、レコードが入っていた紙袋もなく、歌詞カードもなく、シングルレコード本体がビニルに入って売られているという、最低最悪状態でした。中身もそれにふさわしく、盤の表面に浅い擦り傷が無数にあります。

それでは、洗う前の状態を聞いてもらいましょう。ブツブツノイズいっぱいの状態とはいえレコード音声なので、権利者に配慮して最初の部分だけを出します。林寛子が歌い始めると最初の「わ」で終わります。

wa1.mp3

目で見るとわかりやすいので、SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

wa1.jpg

さて、これを洗ったらどうなったか。私は洗剤を使って洗うのは初めてだったので、とくにこの最初の1枚は慎重に丁寧に洗いました。その結果がこれです。

wa2.mp3

SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

wa2.jpg

あなたの気持ちはわかります。あなたはきっと、「レコードを洗ったらこんなにノイズが取れた」という結果を期待して聞いていらっしゃる。で、聞き比べたらたいして変わらない。でも私は、たとえ好結果が出なかったケースでもご報告しようと思っています。そうすれば、いつでも好結果が出るわけじゃないということも伝えられるでしょう。1枚目は擦り傷が無数にあるセコハンレコードなので、私も結果に期待はしていませんでした。

さて、私は2枚目にとりかかりました。2枚目は、ビング・クロスビーのWhite Christmasです。私が子供の時に父が買ってきてくれました。洗う前の状態を聞いてください。ビング・クロスビーが歌い始めると最初のI'mで終わります。

I'm1.mp3

SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

I'm1.jpg

あなたはきっと「長年の間にレコードの音溝に埃が入ってノイズが出たんだな」と思うでしょうが、私にとってこのレコードの音は最初からこうです。時々ブツブツ、ブツブツと鳴るこのシングルレコードを毎年クリスマスイブになると聞いて、家族でささやかなクリスマスパーティーをしたものでした。

さて、これを洗ったらどうなったか。今度のレコードはセコハンではありません。

I'm2.mp3

SoundEngine Freeを使って表示した振幅も出します。

I'm2.jpg

私は、こんなにノイズのないホワイトクリスマス(このレコード)を聞いたのは生まれて初めてです。

今回の記事はここまでです。
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レコードを洗う(2) [  レコード(補完計画)]

レコードを洗って再デジタル化する作業には2日かけるつもりだったが、ギリギリ1日で済んだ。その代わりに私は頑張りすぎてくたびれ果ててしまった。だから今日はPC前に座らず、安楽椅子に座ってスマホで書ける記事を書きたい。再デジタル化の結果は、私がもうちょっと元気になってからUPする予定だ。

私がレコードをどんな風に洗ったかは、まったくの我流なので人様の参考にならないだろうが、今回は洗剤を使ったことを記録しておかなければならない。一年前、盤面一面のカビをティッシュでぬぐいスプレーをかけクリーナーでこすったレコードだ。水でちょいと流す程度では生ぬるい。洗剤を使うほかは、1年前と同じだ。水気を取るためのハンカチを盤1枚につき1枚用意する。それを激しく振るって細かい塵を落としておく。台所の流しの横に小鉢を出し、それに台所用洗剤を少し入れ、水で薄める。あとで洗剤が落ちないのは嫌なので、かなり薄い洗剤液にする。レコードを1枚片手に持ち台所の流しへ行き、もう一方の手の指に洗剤液をつけ、盤面の3分の1ないし4分の1を溝に沿ってこする。ブツブツノイズは盤の縁に多いので、縁の部分を忘れずにこする。蛇口から水を細く出し、盤面の洗剤液が付いた部分を洗い流す。そのさい盤を横にしていると水がレーベルにかかりやすいので、立てて持つ。さっき洗剤が付いた指も洗う。盤面の水が付いた部分をハンカチで押さえ、水気を取る。なぜこの時点で水気を取るかというと、水が付いたまま盤を別の向きに傾けると水が垂れてレーベルを濡らしてしまうから。同じ手順で盤面の残りの部分も順次洗い、裏面も洗う。裏面を洗った時の洗剤液が裏面の裏側、つまり表面の縁に付くことがあるので、表面の縁に軽く水をかける。洗い終わったレコードにはまだ水が付いているのでハンカチでその部分を拭く。この頃にはもうハンカチは全体が湿っているので、次に洗うレコードには使えない。レコードを片手に持ち台所を去る。作業部屋に湿気を持ち込まないために、作業部屋にはまだ入らない。別の部屋でレコードを持ったまま、ある程度乾くまで数分間待つ。日光が窓越しに射し込んでいる部屋があれば、日光に盤をかざすと乾きが早い。

注意:有難いコメントをいただいた。レコード盤を日光にかざすのは避けたほうがいいと。
私はレコード盤の水分がなかなか蒸発しないのにイライラして、その時隣の部屋に日光が射し込むのが見えて、「そうだ!水分を早く蒸発させる方法があった!」と発見をした気になっていた。ところが、直射日光、とくに夏場のひどい日差しではレコード盤が曲がってしまうかもしれない。私自身は子供のころからレコードをいじっていて、熱に弱いのはわかっており、盤が暖かくなりそうだったら心配して日に当てるのをやめるだろう。でも、この記事を読んだ方がこの記事を100%信用して、直射日光に当てるかもしれない。人様に向けて発信する記事は、「自分がどうだった」だけでなく、「もし人様が同じようにしたならどうなるか」まで気を配らなければいけない。
コメントをくださった方には心から感謝している。

それから作業部屋に入る。作業部屋に入る段階で、目に見える水は全部蒸発している。あとは音溝に入った見えない水分を取る。作業部屋は閉め切っているので室温が高く、残りの湿気が蒸発しやすい。(もちろん作業を行うのは天気の良い乾燥した日とする。)ベルベットのクリーナーで盤を拭く。盤はすでに湿っているので、湿式クリーナーも乾式として使う。盤をターンテーブルに置き、回転数の微調整をし、PCのSoundEngine Freeで録音の準備をしている間が最後の盤面乾燥時間となる。

上記の我流方法で気になるのは、洗剤液を付けてこする時に指を使うことだ。ベルベットの布でもあれば良かったが、私は持っていない。クリーナーを洗剤液に浸してしまったら後が大変そうだし。

ブツブツノイズではなく、針飛びするソノシートが1枚ある。それは針飛び直前の部分が音溝に沿ってすごく破損しているのを確認し、修復は諦めた。
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レコードを洗う [  レコード(補完計画)]

昨日は沢山のことをした。デジタル化してPCに入れたレコード音声のうちシングル盤を聞き、ブツブツノイズが多いのはどれかをチェックした。レコードプレーヤーには埃よけのシートが被せてあり、そのシートに埃が付いていたので、作業前に動かして埃が舞わないように拭いた。フォノイコライザーを出してきた。配線を確認し、フォノイコライザーの出力を新しいPCに接続してSoundEngine Freeの録音設定をした。部屋の中央にテーブルを置き、その上にシングル盤の収納箱を置いた。そして今朝、忘れていた最後の作業、引き出しからレコードクリーナーとレコードスプレーを出した。これで、レコードを洗って音声を再デジタル化する準備が整ったはずだ。

レコードプレーヤーを修理してもらってからちょうど1年が経った。1年前に全部のレコード音声をデジタル化したが、何枚かのレコードはブツブツノイズがひどかった。

1年前に作業した時、再生してとくにブツブツノイズがひどいレコードはカビだらけだった。本当ならばレコードを洗わなければいけない所だったが、その時は家人を気にして台所へ洗いに行けなかった。それで仕方なくティッシュでこすってカビを落とし、スプレーとクリーナーで仕上げをして再生したら、ノイズが少なくなった。それでもブツブツノイズはかなり残っており、洗わなかったのが心残りだった。

今回はそのレコードを含めて6枚くらいのシングル盤を再デジタル化する。シングル6枚をただ再生するだけならばたいした時間はかからないが、いちいち洗ってから乾かす必要がある。2日かかるだろう。

今回の記事は、レコードを洗って再デジタル化する記事の第1回のつもりだ。
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大昔の学研 雪女 さるじぞう から [  レコード(補完計画)]

今回は、大昔の学研のソノシートから画像と音を少しUPします。興味をもつ方はとても少ないと思います。なぜなら、特定の年に特定の年齢だった人だけがこのソノシートを買ったので。

でも私は、これもまたブログ記事の良い所だと感じています。もしもみんなが同じように、多くの人が知っている物だけを出していたら、それ以外のとてもたくさんの物は時代の流れに埋もれて消え去ってしまいます。でも実際には人の思いは様々なので、たとえ少数の人しか知らない物でもブログで記事になり、それを知っている少数の人に届きます。そういうチャンスは私にはとても有難いので、私もそういうチャンスを作りたい。

そんなわけで、今回の記事はアクセス件数はどうでも良いのです。

ソノシートの片面には「雪女」、その裏には「さるじぞう」が入っています。私個人にとっては雪女の話が印象的でしたが、今回調べてみたらこれは小泉八雲の怪談らしいです。テキストそのものは他の方が担当していますが、大筋は小泉八雲の雪女です。となると、これはあまりにも有名で、記事を見に来てくださった方には新鮮味がありません。

いっぽう「さるじぞう」のほうをネット検索してみると、これは事情がちょっとだけ違いました。ネット上にたくさんある「さるじぞう」は、どれもプロットは同じですが、ストーリーの細かい所が違います。それが私には魅力的でした。色々なストーリーの「さるじぞう」を知るのが楽しくなりました。そこで、ネット上にもうひとつ、ストーリーがちょっと違う「さるじぞう」を出したいと思いました。

これを聞く方はレコードやソノシートをご存じだとは思いますが、念のために書いておきます。レコード、とくにソノシートは、CDと違ってブツブツという不快な音が当たり前に聞こえます。

こういう昔話では語り口が重要ですが、「さるじぞう」の語りは小沢栄太郎氏が担当しています。
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とっぴんぱらりのぷぅ

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レコード音声のデジタル化 個人的記録 (14)(終) [  レコード(補完計画)]

レコード音声のデジタル化が終わった。人生は、一方では予想通りに行かないことが多く、しかしまた他方では、それでも何とか切り抜けてゆけるものだ。

私は前回の記事で「次回の作業が終わったらきっと報告する」と書いたのに、今まで何も記事が書けなかった。では作業にてこずっていたのかというとそうではない。

私は前回の記事で、まとめて作業せずに少しずつ無理なくやると書いたにもかかわらず、実際にはシングルレコードの残りを1日、天袋に上がっていた2級扱いのレコードを1日の計2日で終わらせることになった。私は記事の読者のみなさんに嘘をつくつもりなどもちろんなかった。無理なく少しずつやるつもりだったんだが、人生は予想通りには行かなかった。

さて、ちょうど作業を終えてレコードを仕舞い込んだ後で、ブログ記事に有難いコメントをいただき、針飛びの原因になっている傷はおそらく修復可能だと教わった。仕舞い込んだばかりのレコードをまた出して修復しようか、私は一晩思案した。翌朝、天気予報では晴れのはずだったのに、雨が降って雷まで鳴った。それで諦めがついた。前に書いたが私がレコードを扱うと家人がイライラを募らせるので、今回のレコード作業はここまでとし、いつの日か改めてゆっくりと傷の修復をしてみよう。

それからクリーナーやスプレーを仕舞い込み、レコードプレーヤーを掃除し、今までデジタル化作業を優先したせいで滞っていた色々な仕事や家事を片付けるうちに、こんなに何日も経ってしまった。

前回の記事の最後に、次回こそ「何か人々に喜んでもらえる画像が出せたらいいなあ」と書いた。でも流行歌のシングルレコードはどれもみなネット上にすでに画像があり、私の出る幕がなかった。レアな盤ではなく変な盤でよければ、ひとつ出せる。

布施明。いや、布施明が変なのではないぞ。私がもっている布施明のレコードが、変なのだ。ひとり芝居のB面。レーベルを貼る位置がずれている。このレコードをターンテーブルに載せて回すと、レーベルがまるでフラフープみたいに回るのでちょっと楽しい。
hulahoop.jpg

今回出してきた私のレコードの中で、不名誉なる「カビ大賞」に輝いたのは、どのレコードだろう。岩井小百合は洗ったら取れたから、これは今思えば軽症だった。そうそう、盤面全体にうっすらとカビらしきものが付いていたレコードがある。前に写真を出した「帰ってきたウルトラマン」。歌ってるのがオリジナルの人じゃないから「帰ってきた偽ウルトラマン」というべきか。でもザラブ星人が帰ってきたわけじゃないぞ。カビがひどいだけでなくブツブツノイズもひどかった。この盤はカビが生える前からノイズがひどかった記憶がある。写真は前に出したから、音声を少し出そう。例の、「ウルトラマーーーン」伸ばしすぎの音声だ。オリジナルの歌をよく覚えている人なら聞けばすぐに気づくはず。伸ばした声が、ほんらい間奏のはずの演奏にまでかかっている。オリジナルでは声は間奏の直前で終わるんだ。1番はブツブツノイズがあまりに不快な状態なので出さないほうが良いと思う。聴いてくれる方を不快にさせちゃ意味がない。ブツブツノイズが少しましになってきた3番を出したい。デジタル化終了記念だからLameのVBR最高ビットレート。ブツブツノイズ偽ウルトラマンにはちょっともったいないかも。


でも不名誉なる「カビ大賞」は帰ってきたウルトラマンではない。大賞に輝いたものは、天袋から下ろしてきた2級扱いレコードの中にあった。日本では知られていない海外の変なレコードだ。アシュ・ラ・テンペルのSeven Up。クラウトロックという、変ちくりんで妙ちくりんなジャンルのレコードだ。ウィキペディアによると、

「1973年の3rd『Seven Up』は、LSDのグル(伝道師)、ティモシー・リアリー博士が参加したアルバムである。録音の際には仲間のミュージシャンがスタジオに7、8人もつめかけ、LSD入りのセブン・アップを飲みながらセッションを行ったという。」

それはつまり、この記事を書いている現代の言葉に翻訳すると「アブナいドラッグの師匠を招待して全員アブナいドラッグを摂取しながら作った作品です。」と言うことか。当時はそういう風潮だったらしい。私が好んで聴いたタンジェリン・ドリームも事情は同じだ。当時の国内盤レコードに入っていたライナーノーツでは、時代のせいだろうか、LSDが麻薬だとは書かれていなかった。子供だった私は大好きなタンジェリンがLSDを使って曲を創造したと読んで、自分もLSDというものが欲しいと思った。でもどこを探してもLSDは売っていなかった。なぜだろう、と当時は思った。実はそれは当たり前だった。当時私は長距離通学していたので東京の某繁華街へも行こうと思えば行けただろうが、私はガキだったのでそんな気はなく、ただひたすら自宅と東京の学校を往復する日々だった。その通り道にあるものといえば、スーパーマーケットと文房具屋。これでLSDが買えるはずがない。それに気づいたのは、かなりオジサンになってからだった。一度タンジェリンのことを忘れ、就職して仕事に情熱を燃やし、その後で昔のタンジェリンを何かのきっかけで思い起こし、その時事情を初めて察した。それで私がアブナいドラッグを買いに某繁華街へ走ったかって?いや。もう私にとってLSDは意味がなかった。私は自分の子供の時の感性のすばらしさを評価していた。それが大人になり、しだいに周囲のものに何も感じなくなるにつれて、自分は死んだと思ったものだ。感性が死んだ後でLSDが手に入ったとして、その先に何がある。もう何もない。一番大事なのは感性だった。LSDは子供の頃のあの感性を増幅するものだ。私はそのつもりでいた。感性そのものが死んだら、もうLSDに意味はない。

ところでっ!今は、このレコードがアブナいのはLSDのせいじゃない。カビのせいだ。このレコードをジャケットから出そうとしたが、今回色々なことを体験してきた私だから、レコードを出す前にジャケットの口をちょっと開いて臭いを嗅いでみた。そうしたら、ジャケット内からものすごく「カビ酸っぱい」臭いが漂ってきた!私は本能的にこのレコードをこれ以上触っちゃいけないと感じた。もしもこれ以上触れば、レコード音声デジタル化をしている自室がカビ酸っぱい臭いで充満する。そこで私はそのSeven Upをそーっと自室から運び去り、後でゴミ袋に入れた。今回のレコードデジタル化で処分対象になった唯一のレコードだ。ちなみに、このレコードだけが異常にカビ酸っぱい臭いがしたのは、これが中古レコード(しかも輸入盤)だからかもしれない。新品として買ったならば、それからの自分の管理が盤の状態を決定する。しかし中古だと、以前にどういう扱いをされてきたかはわからない。

Seven Upのジャケット写真はネット上にいっぱいあるから省略しよう。

結局私のもっているステレオもレコードも満身創痍だった。仮にネットオークションに出しても買い手は絶対に現れない。プレーヤーは修理に出して動くようになったが、ダストカバーには子供の頃に付けた傷が2つある。金属部分の一部には錆が出ている。レコードも、子供の頃に付けた傷がいくつもあるレコードが少なくない。ジャケットのシミやカビの被害はほとんどのレコードにみられる。でもこれは私の大事な思い出の品だ。ネットオークションに出すなどありえない。他人には価値がなくても、私にだけはとても価値がある。
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プレーヤーが動作不良を起こしていると知った時、私は修理に出すべきか新しいプレーヤーを買うべきかと考えた。そのことは以前に記事にした記憶がある。性能や使いやすさ本位で考えるなら新しい機器を買うことになる。数十年前の骨董品を修理してどこまでの性能が出るかは未知数だったし、使いやすさならば今どきUSBでじかにPCにつなげるプレーヤーがあり、それどころか演奏するだけでmp3になるプレーヤーすらあるらしい。でも結局私は修理する道を選んだ。私個人にとってはそれが正解だった。なぜならデジタル化作業を進めるうちに、私は自分が求めていたのが単なる曲のPCへの保存ではなく、大事な思い出の品との再会だと認識したからだ。

そもそも私にとって今回の作業は、じつは自称「自室地図」作成の一部だった。「自室地図」とは何か。自分の部屋にある物でも、意外と人は把握していない。「絶対にあれは持っている」と思っていたものが現存しなかったり、数十年忘れていたものがひょっこり出てきたりする。そこで、まるで地図を作るかのように自室を隅から隅まで確認し、どこに何があるかをPCに打ち込む。これで、自分が持っているもの、持っていないものがはっきりし、PCを見れば探し物がどこにあるかがすぐわかる。不要なものを捨てて部屋をスッキリさせることもできる。私は去年からずっとこの「自室地図」を作り続け、レコード関係は最後の大仕事だと思っていた。これはちょっと大変そうだったから、正直尻込みしていた。それが、プレーヤーの動作不良発見、修理、保証期間3ヶ月という事情ですぐにその「大仕事」を始めることになり、無事に終えることができた。思えば有難いことだ。
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レコード音声のデジタル化 個人的記録 (13) [  レコード(補完計画)]

ついに12月に入った。天気予報では、明日から冬将軍襲来だそうだ。レコードを扱うにも、朝の早いうちはまだ寒すぎて適さないだろう。レコード針の調子も私の体調にも、どちらにも適さない。お昼前からはふつう家人と共に過ごす時間があるのでレコード作業を終えなければならない。そうなると、作業に使える時間はかなり短くなる。お昼を過ぎてから再開することもあるが、うちは日照の関係もあり、昼を過ぎて午後3時ごろにはもうかなり冷える。家人に頼みこんで昼過ぎまでぶっ通しで作業させてもらうことも考えなければならない。

とはいえ、私はこの時期を待っていたという一面もある。なぜなら、ここ数日雨が降っては曇り時々晴れ、また雨が降りという感じで、湿度が高めのままだった。冬将軍到来後は寒くはなるが、乾燥する。

さて、前回の記事の後、作業がどうなったかというと、シングルレコードは回転が速い。いや、ターンテーブル上の回転の話でなく、作業の回転が速いという意味だ。LPは、一度針を落としたら30分くらいは時間がある。その間にジャケットのデジカメ写真を撮っても、時間はすごく余る。もしもジャケットにシミやカビがあったら演奏時間を利用して掃除するが、それでちょうど時間が有効に使えるという感じだった。ところがシングルは、ひとつ前のレコードにクリーナーをかけて仕舞い込み、現在のレコードの表紙の写真を撮っているうちにもう演奏が終わってしまう。演奏中にトイレに立つ時間もない。だから、LPの時とは比べものにならない忙しさで、そして比べものにならない速さで作業が進む。

あと推定22枚の予定。もしも今までのように朝7時すぎに開始し、家人にあらかじめ頼んで昼過ぎまでやらせてもらえば、1回の作業で終わる量だ。しかし冬将軍到来。朝7時台はとても寒いだろう。

そういうわけで、いくつかの不安材料はあるが、それらすべての不安が的中するわけではない。たとえば以前に不安材料だった隣家の外壁塗装は、意外なことにまったく臭ってこない。だから、できれば人生を楽しむ方向で、せっかく出してきたレコードを懐かしみつつ作業をしたいものだ。

考えが合っているか、正しいかは知らないが、私は歯医者と株からそれぞれひとつずつ、今回の作業の指針を得た。まず歯医者。歯根治療をするには何度も歯医者に通わなければならないが、私の行きつけの歯医者が人気があるらしく、なかなか私の順番が回ってこなかった。次の治療は1ヶ月後、ということもあった。最初のうち、私は気が気でなかった。治療の途中で放っておかれて1ヶ月?それって大丈夫なのか?でもとにかく半年くらいかけてクラウンをかぶせるに至った。私はそれを通して、何か作業をする時のひとつの方法を学んだ気がする。世の中にはまとまったことを1回でやってしまいたい、やってしまおうという方法もあるが、その一方で、現在できることをできる分だけやり、その時点で作業を中断、完全保存し、次に作業できる時が来るのを待つという方法もある。次に株。私は当初、自分に鞭打つという意味で、1ヶ月にいくらという目標を掲げ、それを目指して毎日頑張った。しかし株価の変動は1ヶ月単位で行なわれるわけがなく、私が月末になったので仕方なく上がりきらないうちに売ったら翌月になってドンと上がった。そこで私は1ヶ月単位の目標をやめ、上がるのをひたすら待つことにした。まるでアリジゴクのように、自分は動かずにアリが来るのをいつまでも、いつまでも、待ち続ける。そしてアリが来た時にはしっかりつかまえる。これを言葉で言うのは簡単だが、実際には辛抱ができないこともあり大変だ。1ヶ月はおろか2ヶ月目になっても株価が上がらない(または下がらない)。これはもう、動いたほうがいいんじゃないか。さんざん悩んだ末に決心して動くと、その直後に株価がドンと変動するという皮肉が実際にあった。だから今回の作業でも、「冬が来た。寒くなる。早く終わらせなければ」という焦りは本当はきっといけない。辛抱ができなくなって動いた結果は、きっと満足がゆかない。

これで、私が今回書きたかったことは全部だ。実は私は、前回のデジタル化分の中から何かレコードの画像が出せないかと考えた。まずはアリスの冬の稲妻から考えた。この曲は私の歳の人間には超有名な曲だから、表紙の画像はネット上に出回っているとわかっていた。でもレコード自体の写真までは出ていないだろうと思い、ネット検索してみたら、あった。それも、私のようなデジカメ写真ではなくスキャナでデジタル化したらしいきれいな画像だった。これは、私の出る幕がないと思った。私がもっているシングルレコードが何かというと、子供時代の怪獣ものの時期が過ぎると、その後は流行歌。当時の流行歌はそれが有名だったものならば、もうネット上に画像がある。でもまだ推定22枚残っているので、その中に何かレアなものがあるかもしれない。私としては、どうせなら不安材料のことばかり考えずに、残り22枚の中に何があるだろうか、どんな昔のレコードとの再会が待っているだろうかとドキドキしながら過ごしたいものだ。次回の作業が終わったらきっとまた報告する。その時には何か人々に喜んでもらえる画像が出せたらいいなあと思っている。

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レコード音声のデジタル化 個人的記録 (12) [  レコード(補完計画)]

シングルレコードのデジタル化を開始した。これまでにデジタル化したLPは塵ひとつない状態で内袋に入っていたが、シングルは今のところ、クリーナーで拭くと静電気で細かい塵が盤の一箇所に寄り集まって取れないものが多い。中にはそうでないものもあったが、それは少数だった。乾式クリーナーでは手に負えず、湿式クリーナーを出してきて拭いたがそれでも寄り集まった塵はきれいに取れるものではなかった。LPが昔の水被害・黴被害の後に必死になってきれいにして密封したレコードならば、シングルは大昔の子供時代に扱っていたままの姿といった所か。シングルレコードというのがLPのような内袋に入っておらず紙袋に入っていることもひょっとすると塵の原因のひとつかもしれない。今日はおもにとりわけ古いレコードを扱ったので、次回以降に比較的新しいレコードを出してくれば事情は違うかもしれない。とにかく作業を続ける。

以前のブログ記事で怪獣えかきうたを誰かUPしてくれないかと書いた。今回その怪獣えかきうたの一部だけが出て来た。でもピグモンもジャミラもなかった。しかも、最初の所に傷があって針飛びする。針圧を上げてみてもプレーヤーのヘッドシェルの横にそっと指を添えてみても、どうしても針飛びする。やっぱり誰か、UPしてください・・・。
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明日のために今日はもう寝なければならないので、デジカメ写真をいくつか出しておしまいにしたい。もしも同じレコードを昔もっていた人がいたらちょっとだけ懐かしんでいただきたい。

あまり沢山は出せないので、ちょっとだけよ。
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サンダーサンダー
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サンダーサンダー
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サンダーマスク
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これは残念ながらちょっと嘘っぽい帰ってきたウルトラマン。歌がね、テイチク児童合唱団だって。
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怪獣音頭って本当に主題歌だったの?もしそうならちょっとショック・・・
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テイチク児童合唱団の歌はね、帰ってきたぞ、帰ってきたぞ、ウールトーラーマーーーーーーーーンと伸ばすんだ。子供心に、それ伸ばしすぎと思ったのを覚えている。
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そういえば子供の頃友達が言っていたんだけど、ある(たぶんレコードの)マジンガーZの歌は最後をマジンガーぜえぇぇぇぇぇぇっと!!と叫ぶんだって。なんか聞いてみたくなったな。

でも今日はもう寝る時間。明日が早いから。おやすみなさい。

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レコード音声のデジタル化 個人的記録 (11) [  レコード(補完計画)]

毎日くたくたなので、長くは書けない。でも今日11月23日はLPのデジタル化が終わったので、それだけは書いてから寝なければ。それと、前回の記事から今に至るまでの概略も。

・・・と、思いつつこの記事を書き始めた。でも書き終わらずに眠ってしまった。毎日忙しい。それで、この記事は時間のある時に少しずつ書き、書き終えたらUPすることにした。

そうと決まれば長文失礼、少しずつ、ゆっくり書いてゆく。

冒頭で私は毎日くたくただと書いた。なぜ毎日くたくたなのか。想像してみてほしい。1日が普通に過ぎ去るならば、その24時間の中には普通に休憩時間も余暇もある。しかしその1日の中に4時間や5時間のレコードデジタル化が挿入されたらどうなるか。休憩時間など取れない。レコードデジタル化の間は家事も何もできない。デジタル化が終わってから急いで出てきて家事。気がついたら寝る時間。

ではなぜ1日に4時間や5時間もデジタル化をしなければならないのか。デジタル化の最初のうちはロックのレコードを出してきたが、ロックの多くは片面が16分から25分くらいで比較的短かった。ところがそれが終わるとクラシック等を出してきたが、これは片面が30分というのがざらにあった。だから両面で約1時間。演奏の正味で1時間だから、レコードの出し入れやクリーニングを含めると全体で4枚に4時間半から5時間かかる。万一録音が0dBにクリップしたらやり直し。さらに時間がかかる。

ではなぜ1日に4枚もレコードを扱おうとするのか。なぜ急ぐのか。理由はいくつもある。

寒い冬が目前に来ている。私の部屋は夜に活動すると床を冷気が這ってきて足から風邪をひく。低音環境はレコード針の周波数特性にも影響するらしい。外気温が5度を下回ると私は外の植物を自室へ持って入らねばならない。自室で植物に水を遣ると室内の湿度が上がってしまう。レコードの黴に苦しめられている私にはそれはできない。困った。理由はまだある。

1週間くらい前だろうか、工事屋が挨拶に来た。隣家が屋根の葺き替え、壁の塗り替え、ベランダの防水工事をするという。晴天の霹靂というべきか。足場を組む時に振動はないか。壁塗りをしたら1日以上ペンキの臭いがしてくるということはないか。不確定要素がたくさんできた。要素は不確定ながらも、デジタル化を済ませられる時にできるだけ済ませておきたくなった。理由はまだある。

家人が私の行動にストレスを感じ始めた。私は自分が家人の生活ペースを察してその合間にデジタル化をするつもりでいた。しかし世の中というのは自分の思う通りにはゆかぬもので、家人は私の行動を察して動こうとし、イライラを募らせてしまった。ついには、今日一日外にいるからできるだけ早く済ませてくれと言う始末。これには驚いた。1日にできる量には限りがあり、その日1日では終わらないことが明白だったから、無理なく3日に分けてやるつもりだった。しかし家人は頑として意見を曲げず、どうしても今日は外にいるという。こうなったら、家人の厚意を無駄にしないためにも私は必死で可能な限りのデジタル化をするしかない。そんなことがあった。

こういう記事を見に来てくださる方は、おそらくレコードを扱うさいのテクニックなど実務的なことを知ろうと見に来ているのだろう。しかし実際の作業はむしろ隣人や隣家との思いも寄らぬ関係変化のほうに困らせられる。これからレコードのデジタル化をしようという方には、この作業ではレコード自体の扱いよりもむしろ隣人との関係が大変だという現実を知ってもらうことは決して悪くないと私は思う。

そういうわけで私は毎日デジタル化を急ぐ必要があった。1日4枚を目安とした。ただし、湿度の高い日は何も行わない。今までの最多記録は1日7枚で、これは午前中3枚、夜4枚に分けた。夜が寒くなってからは夜の作業ができなくなったので、この記録は作れなくなった。上記の家人が外にいた日は朝から昼過ぎまでぶっ続けで6枚半。せっかく家人が外出までしてくれたのだから、家人が外にいる間はデジタル化を頑張ることにした結果だ。最多記録の7枚というのは間に長時間の休憩を挟んだからこそできたもので、ぶっ続けの6枚半というのは限界をとっくに超えていた。家人が早く帰ってきてくれと願うばかりだった。

これで、なぜ私が作業を急いだかは書けた。

次は、今までに何があったのかを書きたい。まずはカビ、それから騒音と振動だ。

カビについても騒音と振動についても、自分用の作業記録を残してあるのでそこからコピー&貼り付けをして紹介したい。

カビの例を2つ

例その1
ハイ・ファイ・セット スウィング
盤はきれいなものだった。内袋も明確な黴は視認されず、擦れや汚れではないかと思えるものしか付いていない。しかし静電気防止内袋に替えておらず、今までの作業経験から替えておいたほうが良いと考えた。ジャケットもきれいなもので、隣接するハイ・ファイ・ブレンドとは大違いだと思いつつ、「内袋に似せた体裁の厚紙でできた歌詞カード」をジャケットから引き出した。その両面にびっしりと茶色い埃のようなものが付いている。もしこれが黴だったら、と思った。でも、昔のシミでもう拭き取った後だろうとも思った。片手に厚紙の歌詞カードを持ったまま、一瞬考えた。もう一方の手の人差し指で歌詞カードの表面をちょっとだけ触ってみた。指で触った所だけ茶色が取れた。私はぞっとした。そのまま隣室へ運び、ティッシュで全面をぬぐった。

例その2
松任谷由実 14番目の月
レコードをジャケットから出そうとした時、「内袋に似せた体裁の厚紙の歌詞カード」の端が、フェルトのようなモサモサした感じに見えた。これはまさか黴だろうか、いや、こういう質感の紙かもしれれないと思った。レコードを内袋ごと引き出すと、内袋の全面に黴が付いていた。さっきのフェルトのようなモサモサは黴だと確信した。レコードのSide 2のレーベルにうっすらとシミ。ティッシュでこすった。レコード演奏中にジャケットをもって隣室へ。歌詞カードを引き出すと案の定、黴だらけだった。歌詞カードおよび、一緒に入っていたピンナップは黴をティッシュでぬぐった。ジャケット内側も手の届く範囲をティッシュで拭いた。内袋は静電気防止内袋に替えていなかった。替えた。

こうしてカビがすごかった事例ばかりを出すと、まるで全部のレコードがこの有様だったかのように感じてしまうだろう。しかし実際には、隣り合ったレコードでも一方がカビだらけ、もう一方がカビなしという場合すらある。そこで、カビなしの例もひとつ出しておく。

松任谷由実 紅雀
このレコードは、じつにきれいだった。レコードは驚いたことに内袋に入っておらず、「内袋に似せた歌詞カード」に入っていた。しかしひょっとするとそのほうがジャケット内側に隙間ができず、黴が生えにくかったのかもしれない。この歌詞カードはそれまでの同種のもののような厚紙製ではなく、薄い紙でできている。だからなおさらジャケット内側に隙間ができにくい。初めは静電気防止内袋にレコードを入れようと思っていたが、思い直してこのままとした。

カビについてはこれで事情がわかったと思う。次に騒音と振動について。これは、上に書いた隣家の改修工事だ。自分用の作業記録を残してあるのでそこからコピー&貼り付けをして紹介したい。

一昨日から隣家の改修工事が始まり、昨日はもちつきのような感じで地面を打ちつける音がし、そのたびに床が振動した。紅雀のSide 2の2曲目~3曲目とOLIVEの「最後の春休み」がとくにその時にひっかかり、後でwavを聴いてみた。被害が聴き取れなかったのでそのままにしたが、気になる。今日も工事の続きがあり、後日屋根葺きの次に壁塗りが始まると、そもそも臭いでデジタル化を中断しなければならないかもしれない。急いでいる。

作業記録からのコピーはここまでだ。

振動と騒音は、ひとえにプレーヤーの性能に助けられた。ベースと呼ばれるターンテーブルおよびトーンアームが載っている部分と、プレーヤーケースと呼ばれる外枠部分が、一個のプレーヤーという意味で一体化しているにもかかわらず、力を加えるとまるで別物のように動くという面白い構造になっている。上記の「もちつき」のさいにはこの構造に助けられた。
sl1700.jpg

上記の「もちつき」に続き、トタン板をトラックの荷台かどこかへ放り投げるとんでもない音がレコードまるまる片面分以上の時間続いた。しかし後からwavを聴いたところ、その音が再生音に入り込むことはなかった。私は以前の記事で、昔レコード演奏中に鳴った音が演奏に影響した記憶があると書いたが、今回それを訂正しなければいけない。

これを書いている今も、隣家では電動機械の音がひっきりなしに続く。うちに挨拶に来た人は、騒音は最初の3日くらいですと言って帰って行ったが、これは騒音4日目だ。

だが私はそれを気にするのでなく、気を落ち着けて、やれる時にやれることをしなければならない。まだシングルレコードのデジタル化が残っている。天気が悪く湿度の高い日はレコードを出せないので、そういう日に家事、家人とのコミュニケーション、年賀状印刷などをこなし、自室にこもってレコードを扱う間は敬遠したいニンニク料理等をこういう時に食す。

デジタル化したLPは全部で90枚だった。最初のうちは録音レベルを試行錯誤したのでやり直しが多く、実際の演奏枚数はそれ以上になる。修理してもらった昔のプレーヤーは、まるで新品のように動いている。

またしばらく記事を書かない日が続くかもしれないが、その時は、私が人生(デジタル化)を頑張っていると思ってほしい。

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