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歯根治療 (14) [歯茎におでき]

今日は歯医者だった。朝起きた時、そういえば1回目の歯根治療では(今回は2回目)最後にレントゲンを撮った気がすると思った。それなら今回はレントゲンか、と考えつつ歯医者に行ったが、人生はたいてい予想通りではない。今日はレントゲンでなく、処置後の経過を診るのが一番の目的だったようだ。それと、歯磨きのしかたについて教わった。

1回目の歯根治療ではめたクラウンは、私の歯並びが悪いせいで、前の部分が2つの歯と接している。つまりクラウンを含めて3つの歯がほぼ隙間なくくっついている。私はこの部分だけはフロスも入らず磨けないと思い込んでいたが、今回教わったところによるとここもフロスを入れて掃除するのだそうだ。まさかここに糸が入るとは。正直私はびっくりした。3つの歯がくっついている所に、どうやって糸を通す?1回目のクラウンを入れてから何年経ったか忘れたが、隙間がないから糸を入れたことは一度もなかった。だから歯科衛生士さんが糸を入れた時にはさすがに臭かった。とはいえ、隙間がないに等しいので物が詰まっていたわけではない。歯医者では時々私の認識の甘さを思い知らされる。隙間のない所だろうと歯周ポケットの奥だろうと、磨けそうな所はどこであろうと磨けという事らしい。「こんな所は磨きようがないから、しかたがない」は駄目らしい。厳しいよ。

昔は親知らずが一番奥の歯だったが、その親知らずを抜いたから、そのひとつ手前の歯が一番奥の歯だ。この歯の親知らず側の側面は普通の歯ブラシでは届かないが、ペンタイプのブラシで掃除すると言われた。でもこれは実行済みなのだ。ドルツ(電動歯ブラシ)にペンタイプの毛先を付けて磨いていると告げると、電動でない手動のペンタイプの使用を勧められた。なかなか厳しい。

歯科衛生士さんに見てもらったところ、ブラシは当たっているそうだ。(私なりに頑張っているからな。)でも汚れが全部取れてはいないという。たしかに、ドルツのペンタイプは毛にコシがないからプラウトみたいに強く当てることができない。じつは私はプラウトももっている。使えそうな歯磨き道具はたいてい何でももっているんだ。でも全部使ってたら1回の歯磨きに30分40分かかって無茶だから、使う道具を選んでいた。でもプラウトも使わなきゃ駄目かなあ。厳しいなあ。

フロスは両手の指に巻くが、私は今まで指と指の間を長くしていた。長く糸を引くことで、糸のきれいな所をたくさん歯に触れさせて掃除しようと思ったからだ。でも糸を長く持つと掃除しにくいと言われた。実際、短く持つほうが楽だった。

そんなわけで今日は治療と呼ぶほどのことをしなかったが、それにしては支払い額が高かったな。あ、歯石取りと研磨はした。

ようやくこれで、歯根治療関係が全部終わりだそうだ。次回は定期検診で、来年。

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歯根治療(13) [歯茎におでき]

私が歯医者に通い始めたのは今年の2月ごろだった。初めは定期検診のはずが、親知らずを抜きましょうと言われ、大学病院へ。抜いたら口の中へ骨が出っ張ってきて、それを地元の歯医者さんは削るべき、大学病院の歯医者さんは削らなくていいと言い、間に挟まれた私。と思ったら歯茎に膿のおできが。それが、去年決まったリストラの生活不安で歯を食いしばり続けた結果の歯髄壊死と判明。骨を削るどころの話ではなくなり、歯根治療へ。歯根治療は何回も歯医者に通うが、地元の歯医者さんは患者が多いと見えて次回の治療が数週間待ち。数回の治療に数ヶ月がかかり、10月24日の今日、やっとクラウンが入った。2月から歯根治療が始まったわけではないが、私にとっては今年の初めごろから歯医者に通ってばかりだった。春の段階でもう疲れ果て、夏には自暴自棄になり、秋には歯を考える事もしなくなった。もうブログの話題にしようという気も失せていた。

けじめという事で今回までは記事を書くが、以前のような詳細で一生懸命な記事はもう無理というものだ。

治療の所要時間1時間弱。椅子に座るとさっそく横になり、出来てきたクラウンをはめてみる事に。予想通り、少しきつい。これを、きつい部分を削ってゆくわけだ。私の担当の歯科衛生士さんが、前はいいが後ろがどうのと言って、他の歯科衛生士さんに替わって少し試し、その人はすぐに去って、それから男の人が来た。この歯科医院の先生ではない。私の担当の歯科衛生士さんと話している。「ふつうは3点咬合で見るんだけど」とか言っていたが、なにしろ私に知識がなく声を聞いただけだから、さっきの台詞内の漢字は合っているかどうかわからない。反対側の咬合も見なきゃだめだとか言っていた。で、クラウンを入れたのとは反対側の奥歯も噛んでみて、咬合紙抜けないねと言っていた。噛み合わせがあるという意味か?舌側(ぜっそく)もどうのと言っていた。最終的に調整したクラウンを入れて噛んでみて、高さが高すぎないことを私が確認して、それからこの歯科医院の先生が来て、見て、それで行く事になる。(ここの先生は、歯科衛生士さんに任せる治療でも必ず1回は患者に会いに来る。)

前に歯根治療をした時はクラウンをかぶせる前に歯茎を押し下げたと記憶しているのだが、記憶違いだっただろうか、今回はそういう処置はなかった。こういう時今までの私なら以前のブログ記事をちゃんと確認するのだが、上述のとおりにもう気力も失せているのでご勘弁。でも上の文に出てくる「私が耳で聞いた」術語はいちおうネットで「それらしい漢字表記」を調べた。本来そういう作業は私は好きなんだ。でも歯の事はもう疲れたよ・・・

クラウンをかぶせる歯(削ってずいぶん小さくなってしまった)に風を吹きかけて乾かす。私がボーッとしていると、どうやら舌が歯に触れたらしくて、「濡れるとセメントの付きが悪くなるので口を大きめに開けてください」と言われた。で、また風を吹きかけて乾かす。それからセメントを練りますとか言ってた気がするんだけど歯科用セメントってのが練るものなのかは私は知らない。時間と気力があれば調べる所だけど今日はご勘弁。クラウンをはめて、セメントが固まるまで、クラウンが浮かないように強めに噛んでいる。椅子の背もたれを上げてくれたので噛んでいるのが楽だった。

それから、歯茎付近の余分なセメントを器具で取り、研磨剤の付いた糸楊子と思われるもの(なにしろ私は目にタオルを載せられているから感触で察するしかない)で隣の歯との間に詰まったセメントを取る。前に歯根治療をした時にはこの糸楊子は使わなかった気がするんだが、とはいえ前回は、クラウンの前側は2つの歯に接するという特殊な形状で(私の顎が小さくてがちゃ歯だから)、少なくとも前側には糸楊子は入れられない。今でもそこはセメントで他の歯とくっついている状態だ。ところで、糸楊子に研磨剤が付いていて、それが唇にも押し当てられ動かされるので、唇が痛かった。

治療後30分は飲んだり食べたりできない。どうせ会計を待つのにだいぶかかり、それから家まで帰るから、何も気にする必要はないが。今回はクラウンの代金が含まれるからか、支払いが3千円以上した。

これで治療は終わりかなどうかなと思っていたが、会計で、歯が入ったので次回は1ヶ月後でいいと言われた。まだ続くらしい。ひょっとすると、マウスピースを作るのかもしれない。歯根治療関係はこれで終わりじゃないだろうか。

今回は急いでいるので、文章校正なしにこのまますぐUPしたい。誤字脱字変な文章があったらごかんべん。

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歯根治療(12) [歯茎におでき]

今日は型を取る作業だったが、口を開けている私は暇に違いないと思い、作業過程を家まで覚えてこのブログ記事が書けるようにと作業に番号をふって覚えることにした。そうしたら過程は全部で8つあった。

まずは歯科衛生士さんが
1.仮歯をつけたままで下あご右半分の歯型をとった。

2.仮歯とその上の歯の噛み合わせ部分だけを、歯を噛み合わせて型をとった。

3.仮歯を取った。外側に何かをひっかけて抜き取ったように感じた。このプラスチックの仮歯はまた後でかぶせることになる。

前回と同じ銀色の歯ならば保険が適用されるが、白い色にすると3万円+消費税分かかるという説明があった。私はもう結構なおじさんの歳になっているし、そもそももっと若い頃に、外見を気にする歳の頃に治療した歯が銀なのに、いまさらもう片方を白にする意味がない。だから前回と同じでいいと言った。

4.その後、先生登場。どうやら歯を削る作業の時には先生らしい。「仕上げをします」とおっしゃって、歯を少し削ったようだ。

そして歯科衛生士さんが
5.仮歯を取った歯と上の歯の噛み合わせ部分だけを、歯を噛み合わせて型をとった。

6.仮歯を取った下あご右半分の歯型をとった。

7.上あご右半分の歯型をとった。

8.仮歯をまた付けた。この時、そのまま元通りに嵌まるわけではなかった。歯科衛生士さんは「仮歯を少しきつくしますね」と言ってどこかへ行った。一度抜いたからプラスチックが多少変形したのだろうか?とにかく少し時間をかけて調整し、また仮歯は私の口の中に納まった。

次回は、金属製のクラウンを付ける。予約が一杯とのことで、また一ヶ月弱待つことになった。

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歯根治療(11) [歯茎におでき]

今日は金属の補強を取って仮歯を作った。

まず感覚的に、どうやら金属の補強は付けたまま歯の頭部分を削っているようだった。その後で歯科衛生士さんに交代してセメントを詰めているらしかった。それが終わったら歯科衛生士さんが、「歯の欠損が大きかったので補充しました」と言った。たぶん、以前の虫歯治療で削った部分のことだろう。ほら、私自身も以前の記事で、ちくわ状に削られた歯の縁に一部平らな部分がないと書いた記憶がある。それだろう。先生がまたいらっしゃって「土台の補強をしました」と。次に「仮歯を作る治療をします」と。今度は金属の補強を削っているのが感覚的にわかる。外側からと、内側からと。外れるように金属の一部を削っているらしい。それから歯科衛生士さんに交代して金属の補強を外した。そしてまた先生。今度は歯そのものの側面をけずっているようだ。歯の頭も削ったようだ。なぜわかるかというと、噛み合わせてくださいと作業の途中で何回か言われたが、噛むたびに上の歯との噛み合わせの違和感が減っていったから。そしてまた歯科衛生士さんに交代。歯の高さを見ますと言われて、歯に何か付けてからしばらく噛んだままでいた。すると歯に付けたものが「噛んだ後のチューインガム」みたいな感じに固まった。それから今度は下の歯だけの型をとった。この時点でひとまず休憩。仮歯が出来るまで約2時間待つ。私はその間に買い物に行って一度帰宅した。

私はふたたび歯医者に行った。歯科衛生士さんは仮歯の高さを合わせるために、仮歯を入れてから赤くて薄い板みたいのを私に噛ませた。そう、この時は目にタオルをかけなかった。この歯医者では今までずっと目隠しをしたから、ここでの記録は眼で見えず感覚的にどうこうと書くしかなかったが。私が思うに、今回の歯科衛生士さんがこの歯科医院の流儀に従っていなかったのだろう。とにかくそれでやっとわかった。今まで噛んでガチガチやっていたのは、噛み合わせがある部分に赤い色が付く仕組みだったのか。目隠しなしの歯科医院なら最初の処置でわかることも、目隠しされるとこれだけ長い間わからない。で、仮歯を外しては削り、それからまた試した。今日は仮歯を入れる所まで。

1回目に歯根治療をした時の仮歯はお団子みたいな形をしていたと記憶しているが、今回のはそれよりも歯に近い形をしている。歯科衛生士さんが、仮歯はプラスチックと言ったのでちょっと驚きながらも、だから小さな歯科医院で成型できるのかと納得。固いものやガムは噛めない。この仮歯と本来の歯の隙間を埋めているものは、付けた時にはきっと流動物だったんだろうが、今では頼りない固形物だ。仮歯からはみ出た部分を指でつまみ取ると、ボロボロと崩れた。仮歯も接着剤も頼りない。

会計で、「次回は型を取るので」と言われた。型なら今日仮歯を作る時に取ったが、また取るのだろう。私は歯根治療が今回で2回目だから、こういう時は1回目の記録を参照して確認するのが常だったが、なんかもう、何ヶ月もかけて治療しているので気力が失せた。

治療中によくあるピッ・・・(しばらくして)ピッ・・・(その後でまた音が出る)という音の出る機械。あれの正体がずっとわからなかった。セメントみたいなものを詰めた後に使うので、まさか固める機械ということもあるまいがと思っていた。今日は先生が歯科衛生士さんに交代する時に「光」と言ったので、ひかりぃー?と思いながら帰宅して調べてみた。そうしたらホントに固める機械だった。

今日は待合室にいる間に地震があった。揺れが始まると歯科衛生士さんが待合室と治療室の間のドアを開けた。こういう時のマニュアルがあるんだな。

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歯根治療(10) [歯茎におでき]

今日で根の治療が終わったと言われた。やった事はおそらく今までと同じだろう。最初に歯科衛生士さんによる問診と歯のコンコン(響きますかと聞かれるが普通の状態でどれくらい響くかがわからないので、比較のために隣の歯も叩いてもらった)、それから口にゴム膜を付ける。今日の人は上手かった。ゴムが張っている感覚でわかる。そして先生が仮詰めをドリルで取って、それから内側を磨くような感覚。そして、ぐりぐり、ごしごし、引き抜く。時々紙をペラっとめくる音。またごしごし。終わったかなと思ったらまたごしごし。薬の臭い。たとえて言えば漂白剤を思い出させるような臭い。別の行程に移ったかなと思ったらまたごしごし。正直なところ、もう「ぐりぐり、ごしごし、引き抜く」以外はどんな作業をしているのか見当がつかない。そして前回のように、眠りを誘ういい気持ちになってきた。治療が始まった頃は唾液が気になって不必要に飲み込んでいたが、いい気持ちになった後はもうその必要もない。だから思った。これはまた長時間やっているな、30分を越したな、と。そのうちに先生がおっしゃった。「あと10分、あと10分やりますので、そのまま待っていてください。」さすがに私はびっくりした。すでにいい気持ちになっているのに、これから10分もやったら、トータルで何十分やる事になるだろう。終わって目のタオルを取られ起き上がった時に腕時計を見たら午後8時だった。治療室に呼ばれたのが6時40分ごろ、治療が始まったのはおそらくその10分くらい後か。今回も1時間か、ひょっとするとそれ以上やっていたようだ。その理由はおそらく、厄介な根管だろう。手前側の歯根の根管は途中で二股に分かれ、細く、曲がっているそうだ。横になって口を開けながら、時々口に当たる先生の手(指関節?)の感じで、作業が大変そうだなというのは私にも伝わってきた。

ガッターパーチャなるものがもう入ったのか、次回なのかはわからない。とにかく次回はかぶせてゆくという。次回治療は9月16日。次回は時間のかかる治療ですと言われたが、その後に私の聞き間違いと思われる言葉があった。「4時間くらい」と聞こえた。そんな馬鹿なことはないだろう。次回は何をするんだろう。私の1回目の歯根治療のブログ記事から、それらしき記述を探した。もしもこれだとすると、ガッターパーチャはもう入ったことになるが。

http://blueclouds.blog.so-net.ne.jp/2007-02-22

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歯根治療(9) [歯茎におでき]

治療室に呼ばれてから出てくるまでにちょうど1時間。今日の治療は長かった。タオルで目隠ししているのでよくわからないが、仮詰めを取って根管をごしごしやってまた仮詰めしたのは間違いない。今までの仮詰めを取った後で磨くような動作に結構時間を費やした。仮詰めがきれいに取れなかったのか内側が汚れていたのか、そのへんはわからない。それから例のごしごし。これが、終わったかなーと思ったらまた始まり、別の事をしているようだから再仮詰めかなーと思ったらまたごしごし。そのうちに私は何かいい気持ちになって、わたしゃここで寝てるからいつまででもやってねーという感じになってきた。(一生懸命の先生にはとてもこんな事は言えないが。)全部終わった後ですぐ腕時計を見て1時間経っているのを知った時には驚いた。だって、午後の診療時間まであと40分しかない。昼飯と休憩が必要なのに。先生ぜったい無理してる。で、最後の短い会話で根の治療があと1回くらいとおっしゃった。そういう事か。今回は2倍近い時間。数えてみたら予定回数5回に1回足りない全4回。つまり今回は2回分やったんだろう。先生が無理する事を患者は望まないんだけどな。でも先生にお任せするしかない。会計の前に先生が会計担当者に何か言って、それからしばらくして私が呼ばれた。次回は8月26日だという。これを聞いて私はまたびっくりした。だって、前回は3週間半待ち、その前は2週間ちょっと待ち、だから今回もそれくらい先のはずだが、加えて今回は医院のお盆休みが1週間入る。だから9月上旬だと私は思い込んでいた。とはいえ、一患者の私には何ひとつ事情がわからない。すべてお任せするのみだ。2回分なら支払いが多いだろうと思って前回と比べたら同じ。先生は私がリストラされたのを知ってるから(そもそもその苦しみで毎晩歯軋りして歯がこうなった)、ひょっとしたら治療費があまりかからないように頑張ってくださっているのかもしれない。

横になって口開けて、一生懸命ごしごしやっている先生の気配を感じながら考えた。人間が仕事をするなら、誰かに感謝される仕事をできたらいいな。つい仕事というのは生きるため、金を稼ぐために必要なものという考えが先に立つ人生だが、同じ「命と元気の切り売り」をするにしても、人に感謝されるような立派な仕事というのはすごいなあ。それにひきかえ、大学教授というのは何のためにいるのかわからない人達だよ。もちろん彼らが大学のとくに自分の学部学科のことを決めているのだが、観察していてどうにも感謝も尊敬もしたくない。そうだなあ。とにかく自分が今もっている仕事は、クライアント(私の場合は教え子)に感謝されるような努力をするべきだなあと思った。前にも話したっけ。私がこの歯医者に来て良かったと思うのは、歯の治療だけでなく、そこで働いている人たちを見て「職業人としての人間」とは何かを考えさせられるからでもあるんだ。

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歯根治療(8) [歯茎におでき]

前回根管の長さを測ったので、今回から歯根の本当の治療となる。正味およそ半時間。タオルで目隠しをしていたが想像するに、仮詰めを取り、根管内をきれいにし、また仮詰めをしたと思われる。

根管内をきれいにするというのは、しなる細い針金状のものを差し込んで、時にはぐりぐり、あるいはごしごしと動かし、それから引き抜いている感覚がある。タオルの目隠しがあるから、それ以上はわからない。

治療後に先生との短い会話があり、(おそらく根管内が)「だいぶきれいになってきた」とのこと。治療している歯は下顎の奥歯なので歯根は2本。私の場合、奥側の歯根の根管はまっすぐできれいにしやすいが、手前側の歯根の根管は途中で二股に分かれ、細く、曲がっているそうだ。(前回レントゲン写真を見せてもらった時に私も、二股に分かれた根管がほぼ並行して走っているように見え、嫌な予感がした。)今後、この根管に詰め物が通るように整形してゆくとのこと。

今回私の口にゴム膜を張ってくれた歯科衛生士さんは、張り方が上手くない人だった。最初私は思った。誰でも最初は上手くなく、経験を重ねるうちに上手くなる。患者と歯科衛生士さんはいわば共同作業をしており、私はこの歯科衛生士さんを応援したい。私はこの歯科衛生士さんの経験値向上に貢献できてよかった、と。でもすぐに私は自分の浅はかさを知った。歯根治療の進行中に、舌の付け根の辺り、のどの奥にチクチクと違和感を感じるようになった。私は察した。ゴム膜がうまく張れていなくて、歯根の削りかすが口内に落ちてきたんだろう。その証拠に、歯根治療の途中で先生がゴム膜の端から器具を入れて吸引をした。歯根治療の最中だから、「ちょっとうがいを」とは言えない。治療が終わるまで我慢しなければ。そうこうするうちにチクチクは奥へ入って気管のほうへ入りかけたらしい。治療の後で私は何度も咳をして異物を出そうとしたが、出たかどうかわからなかった。この記事を書いている今でも喉に違和感がある。やっぱり上手い人にやってもらわなきゃ駄目だ、と私は考えを変えた。

私の気のせいかもしれないが、仮詰めの材質が最初のものに戻ったような気がする。最初の仮詰めはちょっと赤っぽくて舌触りはざらついていた。その仮詰めの後、おそらく神経をいじってからすぐに詰めたせいで、歯茎に腫れと膿が出た。次の治療時、仮詰めは白くて舌触りは滑らかだった。その後、歯茎の腫れと膿はなくなった。そして今回の治療では仮詰めがまた赤っぽくて舌触りがざらついている。

次回の治療は8月5日となった。今日は7月11日だ。何週間後か、考えるのも嫌なので考えない。きっとその日が来るまでに、歯根治療の途中だということすら忘れているだろう。

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歯根治療(7) [歯茎におでき]

治療室に呼ばれたのが1時ちょっと前、治療が終わったのが1時半ごろだったと思う。

まず歯科衛生士さんから具合を聞かれた。仕事で1時間くらい喋ると歯茎が腫れるのか歯がガチガチ当たる話などをした。歯科衛生士さんが私の歯茎を押してみて、膿が出ていると言った。歯茎の膨れた所は、やはり膿だったか。それから治療する歯だけをゴム膜から出して、ゴム膜を口に貼り付ける作業。このへんの手順は、私は何度も患者をやっているので、もう予想通りだ。(もっともゴム膜がどんな物でどういう風に歯を出し、口に貼り付けるのかは、患者からは見えないから知らない。)このゴム膜貼り付けにはどうやらコツがあるらしく、上手い人は一発でうまく行き、そうでない人は何度かトライした末に貼り付け方がいまひとつとなる。いまひとつかどうかは、患者はゴムの貼り付き具合でわかる。あきらかに一部がたるんでいるという感触があれば、後で先生が来た時に直すだろう。

ふつうゴム膜を付けるのは患者にとっては何でもなく、ましてや痛いなんて事はない。ところが私の歯茎は腫れているので、ゴム膜を付けようとして歯に力が加わるとちょっと痛かった。繰り返して言うが、歯茎が腫れてさえいなければ全然痛い作業ではない。

それから先生が来た。今回は色々やった。まず仮詰めを取った。それから、ピッピッと音のする、たぶん歯根の長さを測る機械が再登場した。細いドリルで歯根を掃除する作業も、少しだけだがあった。それから、寝たままでレントゲンを撮った。顔にタオルがかかっていたので見えなかったが、体には重い鉛のプロテクターを載せて、まず間違いなく、あの部分的な拡大レントゲン写真を撮る時の機械が歯の近くまで来ていたに違いない。歯の裏側には小さな板を当てて、それを私自身の人差し指で押さえる。長年患者をやっていると見えなくても大体わかるものだ。それが終わってから先生があまり歯を触らない時間があったが、これは後でわかった所では歯の仮詰めをしていたらしい。

ゴム膜を付ける時は上記のとおりちょっと痛かったが、歯根治療中は一度も痛くなかった。

何年も前、第1回の歯根治療の時と比べると、レントゲンを撮るタイミングが治療1日分後へずれた。これは私が考えるに、先生は前回の治療でレントゲンまで終えるつもりだったのではないか。ところが私の歯髄が一部残っていて痛がったから、その歯髄を取るのに時間を使ってしまった。それで次回の治療にレントゲンがずれ込んだのではないか。

先生がレントゲンを私に見せて言うには、後ろ側の根は根管が1本、前側の根は根管が途中から2つに分かれていて、だから根管は全部で3本。その3本の長さを今日ちゃんと測った。これでようやくスタートラインだそうだ。ここから数えて5回くらい根管治療にかかるようだ。

先生は歯髄とか根管とかいう用語は使わない。素人にわかるように、神経とか根っこの中の管とか言う。だからもしもここで使う用語が間違っていたら、それは先生のせいではなく、私が間違っているのだ。

最初に歯科衛生士さんに伝えた歯茎の腫れ、それと膿の話は、ちゃんと先生に伝わっていたが、とくに治療はなかった。帰宅後に気づいたのだが、仮詰めの舌触りが前回と違う気がする。滑らかになった。歯茎の腫れの原因は歯髄をいじってからすぐに仮詰めをしたせいのようだし、仮詰めの材質がもしも変わったならば、歯茎の腫れへの対処かもしれない。もちろん正確な所は先生に聞かないとわからないが。

次回の予約日がいつかというと、7月11日だ。2週間ちょっと先。治療が終わるのは秋、ひょっとすると冬かもしれない。

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歯根治療(6) 経過2 [歯茎におでき]

私としては歯根治療の典型例を載せられれば人々の参考になるだろうと思っていたが、残念ながら今回の私の症状は典型例にならないようだ。神経が全部壊死していれば典型例になっていただろうが、少しだけ残っていたから、以前の記事に書いたとおり歯根の長さを測る時点でその神経をいじった。それから仮詰め、つまり蓋をしなければならなかった。それを先生が気にしていた。私から見ると不思議なほどに心配していた。「何かあったら優先して診ますから」と、不思議な事を言った。私はそれまで、治療をした後でこじれた経験がなかった。だから今回も何もないだろうと思っていた。

その後の最初の仕事を終えて夜寝ていたらズキンズキンとした話は前に書いた。その次の日の晩も、さらに強くズキンズキンとした。私は心配した。もしもこれ以上ズキズキするようになったら医者に行かねばならないと。でもその次の日はもうズキズキしなかった。

その後はズキズキという感じはなく。圧迫感だけがあった。私は喋る仕事をしているので、仕事のある日は喋った後数時間の時間差攻撃で歯茎に圧迫感を覚えた。それがおもな症状だった。たいした症状ではないが、それが3週間ずっと続いている。

そうこうするうちに、夜寝ていて歯がガチガチ!と噛み合って目が覚めるようになった。これは歯の症状ではなく私の癖なんだろうが、どうなったんだろう。ストレスか?今までも食いしばりならば私はよくした。でも寝ていて無意識にガチガチ!と噛み合わせるなんて、そんな癖は少なくとも今まで自覚していなかった。当然その後は歯に圧迫感が来た。

そして今日の晩、気づくと歯茎が膨らんでいた。腫れなのか膿なのかはまだわからない。今までは圧迫感はあったが、歯茎に膨らみはなかった。新しい症状だ。当然歯医者に行くべきだが、あと数日で歯根治療の予約日だ。だからこれから新たに予約するよりも、すでにある予約日を待ったほうが早い。さて、これを見て先生はどう言うだろう。私はすごく臆病なので、今までいつも小さな症状にビクビクしていたが、今回は半年前から事件続き(リストラによるストレスで食いしばり、歯髄の壊死、大学病院での親知らず抜歯、抜歯後に顎の骨が内側へ出てそれを削る削らないの話、誌髄が壊死した歯からの膿、そして歯根治療)だから、もうとっくに心がくたびれ果てて反応しなくなった。まな板の上の鯉というか、なげやりというか。患者がなげやりでは先生に悪いのはわかっているが、もう疲れた。いつもなら歯茎が膨らんで不安になり慌てているはずなのに、この無反応ぶり、相当疲れてしまったんだ。

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歯根治療(5) 経過 [歯茎におでき]

処置当日、とくに痛みなし。処置が7時半ごろ終わったのでその日は帰宅後たいしたこともせず就寝。

翌朝、ありきたりの姿勢でかがんで頭を下げた時に歯がズキンとした。その後何もなし。神経がなくて歯の真ん中が大穴になったというのに、感覚があるのが不思議だ。そういえば、痛くなるかもしれないということで消炎剤と化膿止めと鎮痛剤をもらったのだが、歯髄がなくなった今、痛くなるのは一体どこの神経なんだろう。

歯茎におできができていた頃は、歯茎が腫れて、喋ると変にガチガチと歯が当たることがあった。それが、歯に大穴をあけてからは歯が当たらなくなっていたが、それがまたガチガチと当たりはじめた。歯にわずかな圧迫感もある。また歯茎が腫れてきたのだろうか。

少なくとも1日分は薬を飲むようにと言われていたので1日分つまり3回分は飲んだ。その後は飲まなかった。なぜならストレスが溜まって酒が飲みたくなり、酒と薬の相性がおそらく良くないからだ。飲むと決めたとたんにストレスが取れて気分がスッキリして別人のようになった。飲酒中も飲んだ後もとくに痛みなし。例の圧迫感だけはあった。

3日目は、リストラ後に残った職場の仕事がある日だった。説明すると、私は非常勤講師職で生きており、非常勤職はひとつの職場で数コマしかもらえない。(過去にすべての学校がコマ数制限をした時代があり、それ以来日本ではこうだ。)非常勤で生きる人間は複数の職場をかけもちして一週間の仕事を埋めてきた。私は2つの職場をかけもちしていたが、そのうちのひとつでリストラされた。もう一方が残っている。で、教師というのは授業中に教え子に説明する間ずっと喋る。すると、上に書いたガチガチと歯が当たるのが起きる。でも仕事だから喋るのはやめない。しかも情熱的に喋るほどひどくガチガチ当たって「痛い」と思うが喋るのはやめない。それで仕事から帰ると、たとえば以前に歯茎に膿のおできがあった頃には、おできがそれまでより少し大きくなっていたりした。さて今回はというと、夜中に歯の痛みで目が覚めた。たいした痛みじゃない。ズキズキ系の感覚だが、ズキズキというほどひどくない。ただ、今まで特定の格好をした時に一瞬ズキンとしただけの歯が初めて継続的に痛くなったということが、私自身にとっては珍しいことだった。

消炎剤と化膿止めを改めて飲み始めよう思った。ただし今はまだ夜だ。消炎剤と化膿止めは食後に飲むことになっているが、朝食までにまだ数時間がある。そこでとりあえず鎮痛剤を飲むことにした。

私はどこかが痛くなっても鎮痛剤を服用するという気持ちがなく、今までに医者からもらった鎮痛剤(ただのバファリンだが)が薬箱に山のようにそのまま存在する。10年くらい経った古いものから順に捨てているが、いつももったいないと思っていた。なんで鎮痛剤を飲まないのかは自分でもわからない。ひとつには不信感がある。本当にものすごく痛い時は、痛み止めの錠剤なんて何の役にも立たない。はるか昔に、子供の頃からの虫歯が末期症状になって、歯根から歯槽骨のほうへ病気が進行した時がそうだった。氷で顎の感覚がなくなるまで冷やすのが唯一の痛み止めの方法で、少しでも顎の感覚が戻ると一瞬でも耐えられない激痛が走った。夜中じゅう、冷蔵庫で大量に氷を作ってはビニル袋に入れて口に押し当てていたのを今でも忘れない。それに比べれば、他のすべての痛みがまだましに思えるので、私は鎮痛剤なしで耐えてしまうのだ。でも鎮痛剤がもったいないから、今回は薬箱の整理だと思って惜しまず使おう。

現在、バファリンを飲んで半時間くらい。さすがにこの程度の弱い痛覚だとバファリンで十分効くようだ。というか、もうじき朝日が昇るというのに眠くなったぞ。

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